昔から「冬には葛湯(くずゆ)」といわれ、風邪や体調が優れないときに民間療法のひとつとして、よく飲まれてきました。風邪の引きはじめなどに飲む「葛根湯(かっこんとう)」は、その名の通り、葛の根の部分を煎じた漢方薬。葛は血行をうながし、身体をあたためる効果があるため、初期の風邪などにぴったりの飲み物です。
「梅醤」は、練った梅干しと天然醸造のしょうゆを合わせてつくられたもの。番茶で薄めて飲む伝統的な飲みもの「梅醤番茶」は胃腸の妙薬として古くから親しまれています。
今回はそんな民間療法のかけ合わせで、寒い季節にぴったりの飲み物「梅醤葛」のご紹介!
梅醤の香ばしいかおりと葛のトロミは、まるで薬膳スープのよう。トロミがあるため冷めにくく、ゆっくり味わいながら温まることができます。
寒さが増し、インフルエンザなど、体調を崩しやすい季節。「梅醤葛」で元気に乗り切りましょう!
梅醤葛の作り方
【材料】1杯分
・本葛粉:小さじ1~2
・練り梅:小さじ1
・醤油:2~3滴
・水:180cc
【作り方】
1./小鍋に葛粉を入れ、少量の水でよく溶いたら、残りの水も入れる。
葛粉の分量はお好みで調節しよう
先に少量の水でよく溶かす
2./梅の種を除き、包丁などで叩いて練り梅を作り、鍋に加え、よく混ぜながら弱~中火で煮立たせる。
包丁で細かく叩いて練り梅に
3./煮立ったら火を止め、醤油を加えて出来上がり。
火を通すと透き通ってくる