「深川めし」は江戸時代、江戸・深川近辺でふんだんに獲れたアオヤギを煮て、飯にかけてさっと出すファストフードとして盛んに食べられていました。明治以降、アサリが使われるようになり、今の形になったと言われています。
「深川めし」は炊き込みタイプと汁かけタイプがありますが、今回は汁かけタイプを作ります。寒いときに熱々の汁をかけていただくと、美味しい上におなかがポカポカ温まります。
「深川めし」の作り方
「深川めし」はアサリのほかに油揚げを入れたり、卵でとじるなど色々な料理法がありますが、今回はシンプルにアサリと長ネギだけでさっぱりと作ります。アサリは殻付きだとむき身よりぐっと旨味が増します。
アサリは煮すぎると身が縮んで固くなるので、極力火を入れないのがコツです。
【材料】1人前
・殻付きアサリ:200g程度(むき身で50~80g程度)
・日本酒:大さじ2(アサリの酒蒸し用)
・長ネギ:斜め切りで1/4本
・生姜:千切りで少々
・アサリの酒蒸し汁:100ml(むき身を使用する場合は水90mlに日本酒大さじ2で代用)
・醤油:小さじ1/4程度(アサリの酒蒸し汁の塩気により調整)
・本味醂:小さじ1
・味噌:小さじ1/2
・もみ海苔:少々
江戸前の新鮮なアサリ
【作り方】※アサリのむき身を使用する場合は4から始めてください。
1./殻付きアサリを水でこするように洗ってから鍋に入れて火にかけ、日本酒を入れてふたをする。
※殻付きアサリは砂出しが必要な場合があります。必要な場合は塩水で砂を吐かせてから調理してください。
美味しい煮汁がたくさん出る
2/アサリの口が開き始めたらすぐ火を止めて、これ以上アサリに火が入らないようにボウルにあける。
3./アサリの殻のサイズぐらいの小さめのスプーンで柱ごとアサリを取り出し、煮汁を分ける。
スプーンでアサリの身を取り出す
むき身と煮汁を分けておく
4./鍋にアサリの煮汁を入れ、味を見て醤油、本味醂、生姜を入れて煮立てる。
5./アサリと長ネギを入れ、再び煮立ったら火を止め、味噌を溶き入れて出来上がり。
さっと煮立てて火を止める
アサリのふっくら感が絶妙
(文責・編集部)
文庫版サイズ(厚さ1.6×横10.5×縦14.8cm)
464頁
定価:本体2,000円+税
発行:株式会社IDP出版
ISBN978-4-905130-46-8
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