先日、当マガジンでもスイカの皮の糠漬けを紹介しました。今回は奈良漬を作ります。スイカの皮は身がしっかりしているので、パリパリに仕上がります。さっぱり味の浅漬けも、じっくり飴色になるまで漬けた深漬けも、どちらも酒粕の旨味を吸って高級な漬物に。今まで捨てていたスイカの皮が美味しくいただける驚きのレシピです。
「スイカの皮の奈良漬」の作り方
スイカは緑の表皮の部分がかなり固いので、皮の両端を落としてからピーラーなどでむくときれいにむけます。緑の部分が残っていると食感が悪くなるので、厚めにむくと良いでしょう。また、実の部分もなるべく取って、柔らかい部分がないようにします。小玉スイカは皮が薄いので、できれば大玉スイカの皮を使うとボリュームが出ます。
【材料】
・スイカの皮:適宜
・塩:適宜
・酒粕:できれば奈良漬け用の熟成タイプを塩漬けにした皮と同量
・三温糖または砂糖:酒粕の10%量
【作り方】
1./スイカは1/4程度に切り、食べ終わったら実の部分をスプーンなどでこそげ取る。皮は両端を切り落としてからピーラーなどで緑の下の白い部分が少し見える程度までむく。
皮の白い部分が出るぐらいまでむく
2./ビニール袋などにスイカの皮を入れ、やや多めに塩を振って袋の口をしっかり閉じ2ℓくらいの重いペットボトルで重石をして2日程度下漬けする。
ビニール袋に入れて下漬けする
3./2日程度経つと水分がたくさん出る。皮を袋から出して軽く洗い、塩を流してザルにあげ、水を切っておく。
熟成酒粕と三温糖を用意
4./酒粕と三温糖をビニール袋に入れ、よくもんで混ぜる。酒粕が固いようなら、日本酒を少々入れて柔らかくする。
5./3を4に入れ、皮に酒粕をなするようにして空気を抜いて口をしばり、冷蔵庫で漬けこむ。浅漬けなら2週間程度で食べられる。飴色の深漬けがお好みなら、半年ぐらい漬けてから一度酒粕を取り換えて、もう半年ぐらい漬けると飴色の熟成奈良漬けが出来上がる。
酒粕をなすって空気を抜く
浅漬けもさっぱりパリパリで美味!