おばあちゃんの知恵として伝えられてきた自然の甘味「スイカ糖」は、スイカの皮や種も丸ごとじっくり煮詰めてエキスにした民間薬で、古くから家庭で腎の妙薬や、利尿剤・解毒剤として作られていました。
漢方でスイカは、清熱解毒(せいねつげどく:こもった暑気の熱をとる)、止渇(しかつ:身体の渇きをとる)、利尿などの作用があるといわれています。
特にスイカの果実より皮の方が、血管を拡張し血液や水分の流れを良くするシトルリンが2倍含まれており、むくみも取れ、体の熱を冷ましてくれるので熱中症対策にもぴったりです。
また種には、強壮や止血、喉の痛みに効果があり、おやつとしても食べられています。
せっかく買ったのに甘くなかったスイカでも煮詰めることで激甘「スイカ糖」になりますので、水や炭酸で割ってジュースに、珈琲・紅茶のお砂糖代わりに、ヨーグルトやアイスにかけたり、パンにつけたり、お肉料理にも相性抜群です。
水で割ったスイカ糖ジュース
●スイカ糖作り方
【材料】(ジャム瓶1個分)
・スイカ:1玉(姫まくら1玉で100cc程度の仕上がり)
【作り方】
1./スイカは、種も皮もざく切りにしてミキサーにかけ、スイカジュースを作る。
種も皮も丸ごとミキサーにかける
2./1をさらし布でこす。
こして絞ります
スイカジュースと繊維に分ける
3./こしたジュースをハチミツくらいの粘度になるくらいまで中火で煮詰める。沸騰するとアクや赤い色素が浮いてくる。それを取り除くと透き通った鼈甲色(べっこういろ)に仕上がり、そのままだと濃い赤色のスイカ糖になる。
アクは取らずに煮詰めると
1/10に煮詰まったスイカ糖
4./熱いうちにビンに入れ、冷やして保存する。煮沸消毒した清潔な瓶に入れ、密封状態なら冷蔵庫で半年以上日持ち可能。
スイカはリコピンもたっぷり!
※スイカの大きさによって煮詰める時間は異なります。小さめのスイカで1時間以上かかりました。
※あくまで個人的な感想であり効果・効能を示すものではありません。