ギー(Ghee)とは、インドを中心に南アジア地域で伝わる食用のバターオイルです。
発酵無塩バターを煮詰めることで、バターに含まれる水分や糖分、タンパク質、不純物などを分離させ、純粋なオイルだけを抽出したもの。こうすることで、バターより腐敗しにくく、気温の高い南アジアでも長期間の常温保存(3ヵ月から半年ほど)がきくのです。加熱ろ過させることで、カゼインやラクトース、乳固形分が取り除かれるため、乳アレルギー(乳糖不耐症)でも摂取可能。バターとは異なるオイルとなります。
栄養面も優秀! ビタミン類(特にに抗酸化作用のあるビタミンE)、オメガ3、オメガ6必須脂肪酸、ミネラル等を豊富に含み、米国では、ココナッツオイルやアボカドオイルを上回る身体によい油として2016年の注目株なのです。ココナッツオイル同様、中鎖脂肪酸(天然成分の脂肪酸)が多く含まれ、一般的な油の約5倍も早く分解されエネルギーとなるため、ダイエットの強い味方でもあります。
香りはこれまでのバターよりも甘く軽やかで、加熱したことによって独特の香ばしさが加わり、ほのかにキャラメルのような甘みを感じる上品な味わいです。
食べ方は、クリーム代わりにコーヒーに入れたり、バター代わりにトーストに塗ったり、ご飯にのせたり、もちろん炒め物の油に使ったりと、いつもの油の代わりに使える万能オイル!
●自家製ギーの作り方
【材料】(バター200g分)
・発酵無塩バター(無塩バターでも可):200g
【作り方】
1./バターを丸ごと鍋に入れ、弱火にかける。
2./焦がさないように木べらでかきまぜながら少しずつ溶かしていく。
3./バターがすべて溶けてしばらくすると、パチパチと音を立てながら泡がでてくる。
4./灰汁のような白い浮遊物がでてきたら、丁寧に取り除く。
5./泡が小さくなり、音も収まり、オイル部分が透き通った黄金色になったら、ギーの完成。
6./コーヒーフィルターなどを使ってオイルを濾す。
7./保存容器に移して冷暗所で保管する。