ヨーロッパからアジアに棲息するウズラ。日本では卵を食べますが、食の国フランスではウズラ肉をよく食べるのです。
ウズラは古代エジプトで紀元前3000年頃から人との関わりがあったという記録が残され、ギリシャ神話にも登場、東洋でも古代中国をはじめ、ウズラにまつわる数々の神話や伝聞などが残されています。日本では、ウズラの鳴き声が「ゴキッチョー(ご吉兆)」と聞こえることから、“縁起のよい鳥”として戦国時代の武将たちは、出陣前の縁起担ぎとして用いてきたといわれています。このように、ウズラは古代から世界のあちこちで親しまれてきた鳥なのです。
さて、中国や東南アジア諸国、ヨーロッパなどでは食用とされ、サイズが小さいこともあり、丸焼きにして食べるのが一般的。ほかには、スープや炒め物にして食べることもあります。フランスでは野生のウズラはフレンチのジビエ料理のひとつとして丸焼き料理として愛されています。
フランスの精肉店のウズラ肉
精肉店など専門店に行けば、牛肉や豚肉、鶏肉、羊肉と並んでウズラ肉が並んでいます。味は、身が引き締まり食べ応えのある食感。肉の味も濃厚なので、塩こしょうのシンプルな味付けで十分においしくいただけます。さらに、高タンパク・低カロリーなのも、ヘルシーなジビエ肉ならでは。日本でも探せば入手できます。ぜひトライしてみてください。