炊飯器で作るいなり寿司?! 鳥取の郷土料理「いただき」

カテゴリー:レシピ 投稿日:2017.07.22

 生米を油揚げに詰めて炊く「いただき」は、別名「ののこめし」とも呼ばれる鳥取県西部の郷土料理です。ちょっと変わった名前の由来は、鳥取名物の三角の油揚げで作った形が大山の「頂(いただき)」に似ているからだとか(諸説あり)。見た目はいなり寿司にそっくりですが、生米から作るという調理法も味も別物。作り置きがきき、腹持ちがよいのが特徴です。

 

 「いただき」の作り方

 「いただき」は生米、ごぼう、にんじんなどを油揚げに詰めて出汁を入れて炊飯器で炊く、または鍋で煮るという、いなり寿司とはまったく異なった方法で作ります。具材はごぼう、にんじん、鶏肉、干し椎茸、切り干し大根など好きなものを入れてください。

 

【材料】

・米:1合

・油揚げ:4枚

・鶏肉:30g

・ごぼう:5cm程度

・にんじん:2cm程度

・出汁:3カップ(出汁は昆布と鰹節で取り、その昆布は取っておく)

・砂糖:大さじ2

・酒:大さじ2

・醤油:大さじ2

材料は冷蔵庫にあるものばかり

 

【作り方】

1./米は洗って1時間くらい水につけ、ざるにあげておく。

2./ゴボウは1cmぐらいの千切りにし、水に10分程度浸けてあくを抜く。ニンジンもゴボウと同じ1cmぐらいの千切りにする。鶏肉は細かく切っておく。

3./油揚げは短い辺に切り目を入れ、熱湯をかけ油抜きをし、中に指を入れて広げ袋状にしておく。

4./1と2を混ぜ合わせ、4等分にして油揚げに詰める(大体7~8分目ぐらい)。平らにならし、切り口を2つ折りにしてつま楊枝でとめる。

口を二つ折りにして楊枝で止める

 

5./炊飯器に出汁に使った昆布を敷き、鍋に4を並べて入れ、出汁、砂糖、酒、醤油を注いで落としぶたをして、普通に炊く。

※鍋で煮る場合は、出汁に使った昆布を敷き、鍋に4を並べて入れ、出汁、砂糖、酒、醤油を注いで落としぶたをして火にかけ、煮立ったら中~弱火にし、途中2~3回竹串で油揚げに穴を開け、一度へらなどでそっとひっくり返して20~30分ほどコトコト煮て、汁がなくなるまで煮含める。

6./出来上がったら楊枝を取って半分に切り、盛りつける。

 

 実際に鍋で煮てみました。出汁に使った昆布を敷いて焦げを防ぐのがコツです。途中でそっと竹串で穴をあけて味を染み込ませ、お米をふっくらさせてください。

鍋で煮る。昆布を敷いて焦げを防ぐ

 

25分経過。汁を吸ってふっくら

 

ごぼうの風味と自作紅生姜が合う!

 

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この記事を書いた人

編集部
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