店頭で青梅を見かけるようになるこの時期、「梅干しは作ってみたいけど難しそうだし手がかかるから面倒」という声をよく聞きます。そこで、特別な道具もいらず手もかからず、さらにカビも防ぎながら簡単に梅干しを作る方法をご紹介します。ポリ袋で漬けるので、少量でもOK! 食べたい分だけ作れます。自宅の梅の木の実が少しずつ落ちて中途半端になった時などにもおススメです。
超簡単梅干しの作り方
本格的な梅干しは、梅酢があがらない、カビが生えたなどの失敗がありますが、超簡単梅干しは最初から酢をたっぷり加えて即席の梅酢を作ってカビを防ぎ、さらに砂糖を加えてまろやかに仕上げます。漬け上がった後の梅酢はさまざまな料理に使え、無駄なく梅の旨味を味わえます。梅は青梅であれば室温で追熟させた方が柔らかくおいしく仕上がります。
【材料】
・梅:500g(青ければ黄色くなるまで室温で追熟させる)
・米酢:360cc
・三温糖:170g(分量を少なくしても可)
・粗塩:50g
・赤紫蘇(なくても良い):2~3本
・大きめの食品用ポリ袋:2枚
黄色くなるまで室温で追熟させる
【作り方】
1./梅は水でやさしく洗い、水を替えて1~2時間漬けておき、ざるに上げて竹串などでへたを取る。
2./清潔な布巾で水気を取る。傷んでいる部分があれば、切り取っておく。
3./ポリ袋に三温糖、粗塩、米酢を入れよく振って溶かす。
4./3に2を入れ、なるべく空気を出して袋の口を結び、これをもう1枚のポリ袋に入れて口を結んで室温で置いておく。最低でも2週間以上漬け込む。
袋の口を結んで置いておくだけ!
5./(赤紫蘇を入れる場合)葉をもいで洗った赤紫蘇をボウルに入れ、塩少々(分量外)をまぶしてよくもみ込み、あくを出すためにぎゅっと絞る。汁は使わないので捨てて、絞ったしそをほぐし、4に入れる。赤紫蘇を入れる時期はいつでも良い。紫蘇はなくても良いが、入れると色と風味が良くなる。
塩でもんであくを出す
6./梅雨明け後で晴れの日が3日以上続きそうになったら、平たいざる(竹製など金属製でないもの、100円ショップで購入可)に間隔をあけて並べ、屋外の日当たりのよい場所で3日間干す。夜もそのまま出しっぱなしでOK。2日目と3日目の朝に、それぞれ1回梅をひっくり返す。梅はとても柔らかいので、ポリ袋から取り出す時はスプーンなどですくうと良い。紫蘇はほぐして干し、カリカリにしてもむと「ゆかり」ができる。
天気の良い日に干す
7./干し上がったら清潔な保存容器に入れて出来上がり。すぐに食べるよりも時間を置いた方がまろやかになる。