災害などで不自由な生活をされている方からよく耳にするのが、温かい汁物が飲みたいという声です。そこで、栄養もあって常温で保存でき、いざというときには汁物にもなる松前漬けをご紹介します。松前漬けは、スルメと昆布というシンプルな材料で作りますが、スルメなどの海産物の干物は、天日で干すことで水分がどんどん飛ばされて硬くなり、必然的に滋養成分が濃縮されるため、災害時の栄養補給にも適しています。
【材料】
スルメ:2~3枚
だし昆布:20cmぐらいのもの4~5枚
醤油:大さじ1
日本酒:大さじ1
【作り方】
1./ビニール袋にスルメと昆布と日本酒少々を入れてふやかしておく。この袋と日本酒は後で使うので取っておく。
2./1がふやけたら、スルメの背骨(ビニールのような硬いところ)を取り、ハサミまたは包丁で細く切る。
3./1のビニール袋に2と醤油、残りの日本酒を入れてよく揉む。
4./2日ぐらい経つとスルメと昆布がふくらんで柔らかくなり、食べごろになる。食べてみて、汁気が少ないようなら、醤油と日本酒を同量つぎ足してもよい。
スルメと昆布を酒でふやかす
出来上がり
災害時には温かい汁物にもなるスグレモノ
松前漬けは、常温保存が効く常備菜です。ご飯のおかず、お酒のアテにもなりますが、実はお湯を注ぐだけで簡単なお吸い物になります。また、そうめんなどを入れれば、おいしいにゅうめんにもなります。災害などの非常時で食事がままならない時の心強い味方です。
●松前漬けのお吸い物
松前漬けをお椀に入れ、お湯を注ぐ。スルメと昆布がふやけて、少しとろっとしたおいしいお吸い物が出来上がる。
●松前漬けにゅうめん
お湯を沸かして松前漬けを入れ、そうめんを投入し、ゆでる。最後に鰹節をのせる。塩気が薄ければ、醤油少々を入れる。