
カツオはイタリアでも愛されている食材です。とりわけトスカーナ地方では、バルサミコ酢でマリネに仕上げる郷土料理があります。バルサミコ酢はブドウを長期間熟成させたイタリア伝統の酢で、ポリフェノール成分が多いため、アンチエイジング効果が期待できます。
旬の戻りカツオとブドウを使って、ちょっとおしゃれで秋らしい「カツオのイタリアン風マリネ」はいかがですか。
カツオのイタリアン風マリネの作り方
カツオは生でも炙ったものでも、どちらでもOKですが、生食用を使ってください。
タマネギは、繊維に沿ってタテに切り、辛味と食感を活かします。ブドウは、皮つきのまま食べられる種類がいいでしょう。カツオやタマネギ、水菜の分量は、マリネ液に浸る程度であれば、正確でなくてもかまいません。
【材料】
・カツオ(生食用):150gほど
・タマネギ:(皮をむいた正味)80gほど
・水菜:70gほど
・バルサミコ酢:大さじ2
・オリーブ油:大さじ1
・砂糖:小さじ1
・こしょう:少々
・ブドウ(皮付きのまま食べられる物、今回はシャインマスカット):4粒
【作り方】
1./カツオを刺身大に切る(刺身用に切ってあれば、そのままでよい)。
脂ののった戻りカツオ
2./タマネギは皮をむき、タテ半分に切った後、繊維に沿ってタテに薄切りする。水菜は5センチほどの長さに切る。
野菜を用意する
3./マリネ液は、容器にバルサミコ酢、オリーブ油、砂糖、こしょうを入れて、砂糖が溶けるまでよく混ぜる。
マリネ液を作る
4./ボウルに2のタマネギと水菜を入れる。3のマリネ液を入れて、よく混ぜる。1のカツオを入れて、さっと混ぜる。冷蔵庫で1時間以上味をなじませる。
全体をマリネ液に漬ける
5./ブドウをタテ4つに切る。
6./4のボウルからカツオを取り出しておく。皿に4のタマネギと水菜を盛り付け、その上に取り出しておいたカツオをのせ、5のブドウで飾る。
ブドウが香る秋のマリネ
福田恭子/発酵食品ソムリエ。薬膳コーディネーター。フリーランス・ライター。京都市生まれ。ドイツ・テュービンゲン大学で学ぶ。文化を専門として茶道家元や京都の老舗料理店の広報誌編集長を務め、国内各地や世界50カ国以上で取材。