2015年の日本産の酒類の輸出金額は390億円で、14年を33%上回った。これは6年連続の伸びで、6年前の09年(154億円)の2.5倍になる。品目別では次の通り。( )内は対前年比。
・清酒/140.1億円(121.8%)
・ビール/85.5億円(129.9%)
・ウイスキー/103.8億円(177.4%)
・リキュール/33.6億円(120.0%)
・焼酎等/19.0億円(98.1%)
・その他(ボトルワイン等)/8.3億円(123.1%)
焼酎等を除いて2割以上伸ばしたが、特に急増したのがウイスキー。英国の著名なガイドブック「ウイスキー・バイブル」の15年版が、サントリーの「山崎」を世界最高のウイスキーに選出し、日本のウイスキーの名声を高めたことが背景にある。
一方、15年の酒類の輸入金額は2907億円で輸出金額を一ケタ上回っている。酒類に関しては大幅な輸入超過なのだ。品目別では次の通り。( )内は対前年比。
・ボトルワイン/1142.3億円(102.2%)
・スパークリングワイン/531.9億円(107.4%)
・ウイスキー/363.4億円(126.9%)
・その他の発酵酒(ビール系飲料)/187.3億円(95.6%)
・リキュール/160.0億円(92.0%)
・その他/522.0億円(105.3%)
酒類輸入の6割を占めているのがボトルワインとスパークリングワイン。これは国内消費量の7割にあたる。輸入先別でも、フランス(1063.7億円)、チリ(249.8億円)、イタリア(242.6億円)、スペイン(132.5億円)、オーストラリア(51.9億円)など主にワイン類の生産国が上位を占めている。