全国各地で桜の花がほころびはじめました。日本列島はお花見のシーズンに突入しました。みなさんは、どんなお弁当を持っていきますか? あるいはお酒の肴は何ですか?
お花見弁当にオススメしたいものがあります。それは、小泉センセイ(当サイト総合監修・東京農業大学名誉教授)が挙げる、2000年にわたって日本人が食べてきた7つの食材です。
日本人が2000年かけて選んできた7つの食材
1.根菜類
大根や人参、芋、ねぎなど土の中で育つもの
2.葉菜類
白菜、小松菜、ほうれん草など
3.青果
きゅうりやりんご、なし、ぶどうなどの果物
4.豆類
とくに「畑の肉」と呼ばれる大豆は大切なたんぱく源で、味噌や醤油、納豆などの発酵食品としても使われる
5.山菜・きのこ
6.海藻
わかめ、こんぶ、ひじきなど
7.穀類
主食の米や麦や蕎麦
70歳を過ぎてなお全国各地を飛び回り講義に講演、食文化研究に励む小泉センセイの元気の秘密は和食です!「1汁3菜」が基本となる和食は、低脂肪・低カロリーでミネラルや食物繊維も豊富です。
そして、7つの食材がすべて植物であることに気づきませんか?
「日本人は世界一のベジタリアンだったのです。肉や魚を食べなくても、たんぱく質は味噌や豆類、納豆などの大豆とお米の組み合わせで必須アミノ酸は充足できます」(小泉センセイ)
もちろん肉や魚、卵などの動物性たんぱく質も摂りましたが、それは手に入ったとき。なくても成立するのが和食であり、日本人の知恵だといいます。
さらに和食が優れているのは発酵のチカラを活用し、栄養面でも腸内の善玉菌を育てるのにも優れているところです。1汁の味噌汁の味噌、3菜の中に必ず含まれる漬物、納豆は発酵食品です。また、根菜や豆類、海藻、きのこには食物繊維が豊富で、腸内で善玉菌が増えるのに役立ちます。最近“腸活”“プレバイオティクス〔腸内フローラ(細菌叢)を改善するのに役立つ善玉菌やそれを含む食品など〕”が注目されていますが、日本人は昔から意識せず食生活に取り入れていたわけです。
健康によいとして世界中で注目される和食。お花見に持参するお弁当をつくるときやお酒の肴を選ぶとき、食材からバランスを意識してみてはいかがでしょうか。