2年ほど前に、梅干しに熱々のほうじ茶を注いで飲む“民間療法”をお伝えしました。
今回は焼酎と塩で梅漬けにした梅を、干さずに紅茶と砂糖でさらに漬け込んでからいただく紅茶梅漬けをご紹介します。紅茶独特の香りと渋み、砂糖の甘味に梅の酸味がマッチして、とても美味しくいただけます。保存袋使用の簡単な方法ですので、ぜひお試しください。
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紅茶梅漬けの作り方
まず1週間ほど重しをして、梅を漬けます。梅酢があがった頃合いで、紅茶漬けにします。干さない「梅漬け」なので、ジューシーな仕上がりです。
【材料】
・完熟梅:500g
・焼酎(35度以上、ホワイトリカーでも可):大さじ2
・あら塩:50g
・紅茶:300ml
・きび砂糖:80g
【作り方】
1./完熟梅をよく洗い、キッチンペーパーでしっかり水分を取る。
2./へたからカビが発生しやすいので、竹串か爪楊枝でへたを取る。
へたを取る
3./1粒ずつ、焼酎をまぶす。特にへたの部分はしっかりくぐらせる。ジッパー付き保存袋に入れていく。
焼酎でカビ防止
4./3で残った焼酎と、あら塩を入れ、しっかり梅と混ぜ合わる。
5./保存袋の空気を抜いて閉じる。保存袋をもう1枚使って、二重にする。
梅漬け準備完了
6./梅の重量の倍ほどの重しを乗せる。重しは、石でも水を入れたペットボトルでも、何でもかまわない。1日に1回、上下を引っくり返す。
重しは何でもよい
7./1週間ほどして梅酢があがってきたら、アルコール消毒した保存瓶に入れ替える。
8./濃いめの紅茶ときび砂糖を足し入れ、瓶ごと振って混ぜる。
紅茶梅漬け準備完了
9./時々、瓶を振って混ぜる。梅は3日ほどでそのまま食べられる。紅茶は目安として2倍から4倍ほどに薄めて飲むのがおすすめ。
体にやさしい
お好みで、梅を干す「紅茶梅干し」にすることもできます。
干して梅干しにすると、水分が抜けて酸味や塩味が凝縮されます。
作り方は、上記の工程7で梅酢があがってきたら重しをはずし、保存袋のまま、晴天が続く土用の頃まで待ちます。3日ほど、梅をザルなどに置いて天日干しして、保存瓶に入れます。工程8からは同じです。
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左が梅漬け、右が梅干し
福田恭子/発酵食品ソムリエ。薬膳コーディネーター。フリーランス・ライター。京都市生まれ。ドイツ・テュービンゲン大学で学ぶ。文化を専門として茶道家元や京都の老舗料理店の広報誌編集長を務め、国内各地や世界50カ国以上で取材。