柿についている酵母の力で柿の糖分をアルコールに変えて発酵させ、搾(しぼ)り、そこから酢酸菌の力でお酢に変わっていく、さらに熟成させて作られる柿酢。手間をかけられてていねいに作られた柿酢は、まろやかな酸味と深みのある味わいとなります。
健康効果もたくさんあるといわれている柿酢を常備調味料として、取り入れてみたいものですね。
今回は、本枯節のだしと合わせて、ゼラチンで少しやわらかく固めることで、使い勝手のよい柿酢ジュレを作ってみました。そのままお刺身に添えるのは、もちろんのこと、オリーブオイルを加えてドレッシングとしても使えます。
【材料】
◆柿酢ジュレ
・柿酢:大さじ2
・本枯節だし:100ml
・粉ゼラチン:3g
・薄口醤油:小さじ1
・みりん:大さじ3
・塩:少々
柿酢と本枯節のだしを合わせて
◆刺身用生ホタテと野菜の和え物
・刺身用生ホタテ:4個
・ロマネスコ:適量
・サラダセロリ:適量
生ホタテと野菜の和え物
【作り方】
1./粉ゼラチンの下準備。ゼラチンによって、扱い方が違うので、使い方を確認して下準備をする。今回は、固めたいものが80℃以上であれば直接ふり入れてよく、混ぜて溶かすものを使用。
2./本枯節のだしを取り、そこに分量の粉ゼラチンをふり入れて、よく混ぜて溶かす。みりんは、電子レンジに30秒ほどかけて煮切っておく。ゼラチンが溶けたら、薄口醤油・煮切ったみりんと塩少々を混ぜ合わせ、最後に柿酢を加えてよく混ぜ合わせる。
全て混ぜ合わせて粗熱を取る
3./2を容器に移し、粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やし固める。固まったら、スプーンでクラッシュして使用する。
スプーンでクラッシュして使う
4./ロマネスコは、小房にわけて茹でる。サラダセロリは、2~3cmに切る。刺身用生ホタテは、食べやすい大きさに切る。それぞれを合わせて盛り付けて、ジュレを添えてできあがり!
本枯節と柿酢の酸味が美味しい
緑の野菜の間で花のようなジュレ
坂本広美/発酵食品ソムリエNo.111。発酵料理愛好家。スクールカウンセラーなど子育て相談も務め、子どもの心とからだの成長発達に大切な「食」を親子で楽しむイベントなどを開催。
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