日本には、嘗物というジャンルがある! 嘗(な)めるようにちびちび食べるから嘗物。酒のアテに、もちろん炊きたてのご飯にのせてもいい。自作すれば自分好みの味にできるので、レシピはあくまで参考にして、いろいろ試してみましょう!
嘗味噌(なめみそ)
味噌は、一説によると鑑真(奈良時代の高僧)が嘗めて「未曾有(みぞう)」と感嘆したことから、味噌と呼ばれるようになったという。味噌そのものに滋味があり、古くから酒のアテにされてきた。嘗味噌は、作り方こそシンプルだが、幅広い用途に重宝することでしょう。
【材料】
味噌:100g
砂糖:50g
酒:大さじ4
みりん:大さじ4
【作り方】
1./材料をすべて小鍋に入れ、よく混ぜる。
2./1を弱火にかける。焦げないよう、木べらで底からかき混ぜながら、煮詰める。
牛蒡味噌(ごぼうみそ)
嘗味噌に、刻んだ柚子やしょうが、しそ、あるいは炒り胡麻や胡桃、蕗などを和えることで、さまざまに応用がきく。なかでもオススメが牛蒡。作りたても旨いが、一晩置くと牛蒡に味噌が馴染んでさらに深みのある味に。
【材料】
牛蒡:70g
嘗味噌:大さじ3
胡麻油:少々
唐辛子:少々
【作り方】
1./嘗味噌は分量外の水少々を加え、ゆるくしておく。
2./フライパンに胡麻油を熱し、牛蒡を炒める。
3./2に1を加えて炒め、仕上げに唐辛子をふる。
イカの塩辛
おいしく作るポイントは、まず新鮮なイカを使うこと。そしてワタを一晩塩に漬けることで、水分とともに生臭ささは抜ける。イカの塩辛は、海の幸を発酵させることで旨味が増す、まさに日本人の知恵が生み出した逸品。新鮮なイカを入手できたら、ぜひ!
イカの塩辛の作り方は2月3日配信の「“ハイブリッド”イカの塩辛」を参照。