飲み残しのビールで、おいしいパンを作ってみませんか。
アルコールはオーブンで焼いている間に飛びますので、お子様でも食べられます。イーストだけに頼らない発酵で、もちもちの食感、ほのかなビールの香り、舌先には軽い炭酸の味わい。おいしいですよ。

ビールパンの作り方
ビールは人肌程度に温めることで、イーストの働きを引き出します。「一次発酵」「ベンチタイム」「二次発酵」というのは、具体的には放置しておくこと。「おいしくなあれ」と生地に呼びかけたら、他のことをしながら待っていてくださいね。その間に、パン酵母が働いて発酵が進むのですから。
焼き時間は、お手持ちのオーブンに合わせて調節をお願いします。

【材料】(4個分)
・強力粉：250g
・砂糖(有ればきび砂糖)：20g
・インスタントドライイースト：3g
・オリーブオイル：10ml
・ビール：130ml
・バター：30g

【作り方】
1.／ビールは人肌程度にあたためておく。バターは電子レンジ600Wに20秒ほどかけて柔らかくしておく。
2.／ボウルに、ふるった強力粉、砂糖、インスタントドライイースト、オリーブオイル、バター、最後にビールを入れて、混ぜる。

ビールの泡がおいしい予感

3.／１つに丸め、全体がなめらかになるまで10分ほどこねる。

力を入れてこねる

4.／濡れ布巾をかぶせて、40分から1時間ほど放置。約2倍に膨らむくらいに。温度が低い場合は、炊飯器に入れて「保温」にする。(一次発酵)

5.／生地が膨らんでいたら取り出し、4つに分け、それぞれを丸めて、5分置く。(ベンチタイム)

ベンチタイム5分

6.／指でパンに穴を開け、穴がそのまま残ればOK。(フィンガーテスト)

穴が残ればよい

7.／成形する。生地がひとまわり膨らむまで30分ほど放置。(二次発酵)

二次発酵

8.／オーブンを、180度12分に予熱しておく。パンの生地にナイフで横に切れ目を入れ、茶こしで強力粉(分量外)を少量振る。

パンの形を作る

9.／オーブンで焼く。きれいな焼き色がつくまで。焼き足りないようなら、2分ずつ加熱する。

出来上がりの香りを楽しんで

福田恭子／フリーランス・ライター。京都市生まれ。ドイツ・テュービンゲン大学で学ぶ。文化を専門として茶道家元や京都の老舗料理店の広報誌編集長を務め、国内各地や世界50カ国で取材。2021年に発酵食品ソムリエの資格を取得。

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