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微生物のおかげで出会える味わい、乳酸発酵の阿波晩茶。
阿波晩茶を楽しみ今シリーズのシメは、デザート編です。緑茶や紅茶などを使ったデザートは茶葉特有のビターさを活かすこともありますが、今回は、阿波晩茶の茶葉ならではの風味、茶葉の乳酸発酵プロセスから生まれる酸味を使った爽快なゼリーにヨーグルトを合わせました。
ゼリーとヨーグルトには、蜂蜜を使って混ぜるだけの柑橘シロップを合わせ、風味をプラス。阿波晩茶とヨーグルトと柑橘、それぞれの酸味が三位一体となった乳酸発酵重ね重ねのデザートです。
「ヨーグルトの阿波晩茶ゼリーがけ」の作り方
【材料】(2人分)
・阿波晩茶(茶葉):3g
・湯:150ml
・グラニュー糖:小さじ2
・粉ゼラチン:2.5g
・プレーンヨーグルト:大さじ2~3
・蜂蜜:小さじ1
・スダチやレモンなどの柑橘を搾った汁:小さじ1
【作り方】
1./阿波晩茶を濃いめに淹れる。
通常の淹れ方の約2倍の茶葉を使用
※阿波晩茶の淹れ方はこちらから
2./1の阿波晩茶にグラニュー糖を入れひと煮立ちさせる。
グラニュー糖を溶かしてから加熱
3./2に粉ゼラチンを入れ、溶かす。
4./3を型や器などに注ぎ、冷蔵庫で冷やす。
粗熱が取れたら冷蔵庫へ入れる
5./蜂蜜と柑橘の搾り汁をよく混ぜ合わせる。
今回は徳島つながりのスダチを使用
6. /器にヨーグルトを入れ、その上に4の固まったゼリーをスプーンで崩しながら盛付け、5をかけて食べる。もしあれば、青柚子の皮を削って散らし、一層香り豊かなデザートに。
冷たいうちに頂きます
阿波晩茶ゼリー単体でも楽しめます
4回に渡ってご紹介してきた徳島の名品・阿波晩茶の満足感のある風味と旨味は、お茶としても味わい深いのはもちろんで、お食事内容を問わず食中茶としても重宝します。さらに、料理の出汁的なポジションでも活用できるという、良いとこばかりの嬉しいお茶です。
「阿波晩茶1gに水または湯100ml」をベースにお好みの味加減を見つけるのも楽しいですね。私は二煎目以降は茶葉に対して、使う水または湯を減らしながら、二煎目、時に三煎目まで淹れて楽しんでいます。
皆さまのお台所でもお役に立てるお茶になりますように!
奥田ここ
国内外各地の市場を「師」とあおぎ、様々なスタイルでの和食及びイタリア家庭料理の料理教室を主宰。各種媒体・広告へのレシピ提供や食材産地の取材および食に関する企画・執筆、オーダーメイド仕様の出張料理など、国内外問わず活動中。素材の味を大切にし無駄なく使い切る献立作りを心掛けている。
kokookuda(Instagram)