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微生物が醸す美味しい茶葉の味変「阿波晩茶」は、お茶そのものとして美味しいばかりか、料理にも活用できる嬉しいイッピン。引き続き、今回も料理で楽しむ阿波晩茶をお届けいたします。
阿波晩茶の、苦味や渋味があまりなく、やんわりとした酸が心地よいフレーバーは、出汁とはひと味違ったうま味をそえてくれます。今回は、お茶を使った料理のテッパンお茶漬けを、温・冷の2バージョンでご紹介いたします。
「阿波晩茶の温茶漬け」の作り方
【材料】(1人分)
・ごはん:1杯分
・阿波晩茶:200ml
・日本酒:大さじ1
・焼き鮭:1切
・青ねぎ:1本
・白ごま:適量
・青のり:お好み
【作り方】
1./焼き鮭の骨を取り、大きめに割る。
焼き鮭は皮ごと使う
2./青ねぎを刻む。
3./小鍋に阿波晩茶と日本酒を入れ、ひと煮立ちさせたら火を落とし、1の焼き鮭を入れ、とろ火で1~2分火にかける。
まずは阿波晩茶と日本酒を加熱
焼き鮭を入れたら煮立て過ぎない
4./器にごはんを盛り、3の焼き鮭、2の青ねぎ、白ごま、お好みで青のりを散らし、3の阿波晩茶を注いだら出来上がり。
お好みで青のりの香りをそえてもOK
「阿波晩茶の冷茶漬け」の作り方
【材料】(1人分)
・ごはん:1杯分
・阿波晩茶:200ml
・高菜漬け:15g
・焼き鮭:1切
・青ねぎ:1本
・白ごま:適量
【作り方】
1./阿波晩茶を冷蔵庫で冷やしておく。
2./高菜漬けを刻む。
高菜の余分の水気は切る
3./焼き鮭の骨を取り、ざっくりとほぐす。
4./青ねぎを刻む。
5./ボウルにごはんと2の高菜、3の焼き鮭を入れ、混ぜる。
ごはんを切るようにざっくりと混ぜる
6./器に5を盛り、4の青ねぎと白ごまを散らし、1のきりっと冷やした阿波晩茶を注いだら出来上がり。
阿波晩茶は注ぐ直前に冷蔵庫から出す
もしかしたら「番茶」というと「いわゆる摘み時を過ぎてしまったようなお茶」というような印象があるかもしれませんが、実際はそういった概念とは結びつかない、緑茶とは異なる世界観で私たちの舌を楽しませてくれます。微生物のチカラってすごい!と感じる茶葉の味変な阿波晩茶です。
緑茶の苦み成分カテキンや、渋みともいえるカフェインが少ない点も料理に活用しやすいポイントです。次回もどうぞお楽しみに。
奥田ここ
国内外各地の市場を「師」とあおぎ、様々なスタイルでの和食及びイタリア家庭料理の料理教室を主宰。各種媒体・広告へのレシピ提供や食材産地の取材および食に関する企画・執筆、オーダーメイド仕様の出張料理など、国内外問わず活動中。素材の味を大切にし無駄なく使い切る献立作りを心掛けている。
kokookuda(Instagram)