夏野菜のオクラは、7月、8月が最盛期(露地もの)。アフリカ北東部が原産地で暖かい気候に適した野菜です。日本には、幕末に渡来し、広く栽培されるようになったのは昭和30年代。オクラにはβ-カロテンやビタミンB群が豊富で、切ったときに出る粘り成分は、胃腸の調子を整えたり、夏バテ防止にも効果があるとされています。暑いこの季節に食べたいですね。
今回は、こんにゃくの食感とオクラのとろみを味噌味で整え、箸休めになる一品にしてみました。食べる直前に本枯節を少しかけて香りと共に召し上がれ!
【材料】
・こんにゃく:1枚(300g)
・オクラ:1袋(80~100g)
・味噌:大さじ3
・昆布だし:50ml
・本枯節だし:100ml
・みりん:大さじ1
・本枯節:少々
緑鮮やかで新鮮なオクラを!
【作り方】
1./こんにゃくを下ゆでする。こんにゃくの表面に格子状に浅く切り込みをいれて、2㎝角ぐらいに切る。全体に塩(分量外)をまぶして5分ほどおき、鍋にわかした湯で3分ほどゆでてからざるにあげ水気を切っておく。
浅く格子状の切り目を入れる
下ごしらえしたこんにゃく
2./オクラは、軽く下茹でをして薄目にスライスする。
下ごしらえしたオクラ
3./鍋にこんにゃくを入れ、中火でこんにゃくを転がしながら1~2分乾煎りをする。そこに昆布だし、本枯節だし、みりんを加えて煮る。5分ほど煮たら、味噌を加える。さらに弱火でこんにゃくに味が絡まるように炒り煮する。
こんにゃくは、乾煎り
弱火で煮る
4./煮汁が無くなってきたら、火を止めて最後に下ごしらえしたオクラを加えて、全体を和えてできあがり!
オクラを入れてからは余熱でOK
本枯節の香りも美味しい!
坂本広美/発酵食品ソムリエNo.111。発酵料理愛好家。スクールカウンセラーなど子育て相談も務め、子どもの心とからだの成長発達に大切な「食」を親子で楽しむイベントなどを開催。