年中出回っているニンニクですが、旬は6~8月、まさに今。
シナリオ・ライターの小國英雄氏が「これが俺のパワーの源」と言っていた料理が「トリすき焼きのニンニク」です。『生きる』『七人の侍』等々、1996年に亡くなるまで、91年の生涯に書いた作品は300本以上。黒澤明監督が「親友、片腕」と頼みにしていたライターでした。
外出自粛の日々、名画を見ながらニンニク料理を食べて、心身ともにパワーアップしましょう!
トリすき焼きのニンニクの作り方
ニンニクを食べるために、トリすき焼きを所望していた小國氏。甘じょっぱいニンニクは、牛肉のときよりしつこくないので、何個も食べられます。小國氏が大好きだったウィスキーやビールにもよく合います。
このすき焼きは、トリ肉のほかは定番の材料でかまいません。
【材料】
・ニンニク:適量(3~4個ほど作っておいて保存することも可能)
・トリ肉(ムネ肉かモモ肉):300g
・ネギ:2本
・ナス:2個
・エノキ:1袋
・焼き豆腐:1パック
・糸コンニャク:1袋
・砂糖:50g
・酒:150ml
・醤油:150ml
・みりん:150ml
・水:100ml
【作り方】
1./ニンニクは1個ごとにほぐし、薄皮をむいて根元を切り落とす。
2./トリ肉は食べやすい大きさに切る。ネギは斜め切り、ナスはタテの薄切り、豆腐は2センチほどの薄切り、エノキはいしづきを取っておく。糸コンニャクは湯通しして、食べやすい長さに切っておく。
材料を用意する
3./鍋(あれば、すき焼き鍋)に砂糖、酒、醤油、みりん、水、トリ肉を入れて火にかける。
トリ肉を煮る
4./泡が出始めたら、ほかの材料やニンニクを入れて煮る。1度に入りきらない場合は、食べながら足していく。
材料のすべてを煮る
5./火が通ったら、召し上がれ。ニンニクは、タレの味をしっかりしみ込ませた方が旨い。
ニンニクは冷蔵庫で1週間ほど保存できます。
これぞパワーの源
タレのしみたニンニクは旨い
福田恭子/フリーランス・ライター。京都市生まれ。ドイツ・テュービンゲン大学で学ぶ。文化を専門として茶道家元や京都の老舗料理店の広報誌編集長を務め、国内各地や世界50カ国で取材。