寒さも本格的になってきたこの時期に楽しみたい、季節限定のチーズ「モン・ドール(Mont d’OR)」。フランスとスイスの国境付近のジュラ山脈の周辺で、毎年8月15日から翌年の3月15日までの期間限定で生産されているチーズです。販売も9月10日から翌年の5月10日までと限定されています。エピセアというもみの木の一種の樹皮で包まれて熟成されており、その香りが美味しさを引き立ててくれます。
フランスでは、冷たい秋風が吹くころにマルシェにも並び始め、寒い冬が来ることを感じ、店頭に並ばなくなるころには春が来たことを教えてくれる季節を感じるチーズです。風物詩のようなこのチーズを毎年楽しみに待つのも、美味しさを増してくれるのかもしれませんが、優しく濃くのあるミルクの味わいがなんとも美味しいチーズです。少し硬いものや最初からトロトロのものなど熟成によっての違いはあり、その出会いもまた楽しみのひとつです。もちろん、そのまま食べても美味しいですが、今回は、寒さをより楽しむようにお手軽なチーズフォンデュにしてみましょう。
熱々トロトロに焼いたモン・ドールを蒸したじゃがいもやブロッコリーなどお好みの野菜やバゲットに絡めていただきます。粒々のコーンとの相性も良く、子どもも喜んで食べてくれます。大人は、ワインを合わせて召し上がれ!!
【材料】
・モン・ドール:1個(約400g)
・白ワイン:30㎖
・じゃがいも:4個
・ブロッコリー:1/4個
・カリフラワー:1/4個
・コーン缶(粒状):小1缶
・バゲット:1/2本
・プチトマト:1/2パック
【作り方】
1./ブロッコリーやカリフラワーは、お好みのかたさに茹でる。じゃがいもは、ひとくち大にカットして蒸し器やレンジで柔らかくする。コーンの缶詰は、水を切ってラップをしてレンジで1分ほど温める。他に、レンコンなど根菜類の温野菜も合うのでお好みの野菜を用意する。
お好みの野菜を用意する
2./バゲットは、スライスする。
スライスしたバゲット
3./モン・ドールは、木枠が焦げないようにアルミホイルで包む。
木枠全体をアルミホイルで包む
4./モン・ドールの上部の表皮をくり抜き、ワインを注ぐ。くり抜いた表皮は、細かくカットしてワインを注いだ上を覆うように散らす。
表皮を細かくカット
5./200℃のオーブンで約30分焼く。オーブンは、機種により時間に多少の差があるので、表面や縁に少し焦げ目がつくぐらいを目安に焼く。
焼き上がり!
6./香ばしい表面の下には、トロトロに熱くなったチーズが美味しいモン・ドールで簡単チーズフォンデュの出来上がり!
温かくトロリとしたチーズを絡めて召し上がれ!
坂本広美/発酵食品ソムリエNo.111。発酵料理愛好家。スクールカウンセラーなど子育て相談も務め、子どもの心とからだの成長発達に大切な「食」を親子で楽しむイベントなどを開催。
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