イギリスの家庭の味「コテージ・パイ」をご紹介します。
パイ生地が小麦粉でなく、ゆでたジャガ芋なんですよ。元々は18世紀末に、安価なジャガ芋と残り物の肉と身近なチーズから工夫されたのだとか。
肉が牛肉だと「コテージ(田舎の小さい家)・パイ」、ラム肉の場合は「シェパーズ(羊飼い)・パイ」と呼び分けられています。
大人も子供も大好き。簡単に作れる家庭料理です。ホームパーティーのおもてなしにも使えます。
コテージ・パイの作り方
炒めた牛挽き肉の上に、マッシュポテトとチーズを乗せてオーブンで焼きます。
マッシュポテトをなめらかにしたい場合は裏ごししますが、少し塊のあるほうがジャガ芋のほこほこ感を味わえるように思います。マッシャーを使うか、スプーンの背でボウルに押し付けるようにすると、良い感じに作れます。
肉には、トマトピューレやトマトケチャップで味付けてもグッド。ハーブはお好みで振り入れてみてください。
【材料】
・牛挽き肉、400g
・ニンニク(みじん切り):1カケ
・タマネギ(みじん切り):150g
・ニンジン(ミジン切り):100g
・オリーブ油(サラダ油でもよい):適量
・じゃが芋:400g
・バター:30g
・牛乳:50ml
・溶けるチーズ:100g
・コンソメ:5g
・塩:少々
・こしょう:少々
・タイム、オレガノなどのハーブ:適宜(なくてもよい)
【作り方】
1./ジャガ芋を蒸すかゆでる。
2./オリーブ油(サラダ油)をひいたフライパンで、ニンニクを炒める。香りがたったら、牛挽き肉を炒める。火が通ったら、取り出しておく。
3./同じフライパンで、タマネギとニンジンを炒める。火が通ったら、2の挽き肉を戻し、コンソメと塩こしょうで味付ける。お好みで、タイム、オレガノなどのハーブを振り入れて、混ぜておく。
ハーブはお好みで
4./1のジャガ芋が熱いうちに皮をむき、つぶしてマッシュポテトを作る。なめらかにしたいなら、裏ごしする。バター、牛乳を入れ、塩こしょうで味を調える。
ボウルに押し付けてマッシュポテトを作る
5./オーブンを200℃に余熱する。
6./耐熱容器に3のミートを敷き詰める。その上に4のマッシュポテトを、蓋をするように敷く。チーズを乗せる。
マッシュポテトを蓋のようにのせる
7./5で余熱したオーブンで、焼き色がつくまで焼く(目安として20分)。焼き色が薄い場合は、5分ずつ焼き足す。
ほかほかのジャガ芋とミートが美味
福田恭子/フリーランス・ライター。京都市生まれ。ドイツ・テュービンゲン大学で学ぶ。文化を専門として茶道家元や京都の老舗料理店の広報誌編集長を務め、国内各地や世界50カ国で取材。
発酵手帳2021、大好評発売中!
365日その季節に合った発酵食品のレシピや、小泉先生のコラム、付録には発酵食品をいつ作ったらよいか一目でわかる「発酵カレンダー」、発酵食品を作った際の日時、温度、分量などを記録できて次に役立つ「発酵手仕事」、「味噌特集」など、発酵食品好きにはたまらない「発酵手帳2021」が3年目を迎え、さらにパワーアップして大好評発売中!ぜひお役立てください。Amazonで大好評発売中です!