日本の健康食「納豆」
室町時代中期にはすでにつくられるようになっていたという、日本人に馴染み深い食品・納豆。
納豆が健康によいことはよく知られているが、おさらいを。
納豆の原料は“畑の肉”と呼ばれる大豆だ。大豆を発酵させてつくられる納豆にも、たんぱく質やビタミン、ミネラルが豊富に含まれている。
特筆すべきは、ビタミンB2の多さ。納豆菌により発酵することによって大幅に増え、大豆と比べても7倍にもなるのだ。
また、女性ホルモンに近い働きをして美肌効果が期待できるイソフラボンや、アンチエイジング効果で注目されている成分ポリアミンも含まれているのも見逃せない。
朝食の定番、納豆ご飯
朝食によい3つの理由
日本人の朝食の定番とも言える納豆。その効能に注目すると朝食に食べたくなる3つの理由が浮かび上がってくる。
1./腸の働きを活発にし、お通じをよくする
納豆にはオリゴ糖や食物繊維が豊富に含まれ、お通じをよくする効果がある。
2./良質のたんぱく質を含む
納豆1パック(約50g)にはたんぱく質8.3gが含まれ、良質のたんぱく源となる。ちなみに「日本人の食事摂取基準2010年度版」(厚生労働省)によれば、一日あたり成人男性で約50g、成人女性で約40gのたんぱく質が必要とされている。
3./たんぱく質や炭水化物の消化を助ける
納豆には消化酵素が豊富に含まれており、たんぱく質や炭水化物の消化に役立つ。忙しい朝は、朝食も短時間ですませがち。食べたものが消化されすみやかにエネルギーとなるのは、朝から120%活動したい現代人にとっては嬉しい。
(参考:『賢者の非常食』〈小泉武夫、IDP出版〉、「日本食品標準成分表2010」)