国際的に権威あるチーズコンテスト「山のチーズオリンピック」で、欧州の強豪チーズを抑えて過去3度金賞を獲得した、折り紙つきの日本産チーズ。
「最初の入賞(銀賞)は2003年。日本のチーズが入賞することさえ予想されていないなかでのまさかの受賞でした」と「さくら」を製造・販売する共働学舎新得農場の代表・宮嶋望さんは振り返る。翌2004年に金賞受賞後、「こんなチーズは初めてだ!」と、一躍世界で注目を集めるようになった。
お花見シーズン到来!手土産にもピッタリ
味噌の酵母をチーズに応用!?
欧州諸国で認められた「さくら」誕生まで、試行錯誤の繰り返しだった。
日本の市場に受け入れられやすいソフトタイプのチーズを目指したどり着いたのが、味噌の発酵にも使われる酵母・ジオトリカムを生成させてつくる製法だ。一見、カマンベールチーズのような見た目。だが、表面を白カビが覆うカマンベールは苦味が出てしまう。酵母を使うことで、マイルドな甘みが加わり、まろやかなチーズとなった。表面の皮の部分はふんわりと柔らかく、チーズ特有の臭いは抑えられているものの、口に入れて初めて、アロマのようにじんわりとチーズの香りが広がり、独特の味わいが叶えられた。
お茶屋さんでの“桜茶”がヒントに
「出品するからには、ヨーロッパのコピーでは評価されない。見た目にも日本らしいチーズを模索しました。お茶屋さんで売られている“桜茶”をヒントに、チーズの上に塩漬けした桜の花を乗せてみたら、思いがけずマッチした。しかも、桜の香りの元であるクマリンという成分にはポリフェノールよりも高い抗酸化性や抗菌性があり、発酵食品であるチーズの保存にもピッタリなのです。この偶然が後押しして“さくら”が誕生しました」と宮嶋さん。下に敷いた桜の葉と相まって、ほのかな桜の香りをもたらし、和の奥ゆかしさを感じられる繊細な仕上がりとなった。
共働学舎新得農場代表・宮嶋さん
そのままでももちろん、ハチミツを添えると甘さがより一層引き立ち、和菓子のような感覚でいただける。日本茶とも相性バッチリだ!
「さくら」は毎年1月から5月までの季節限定発売。日本が誇れるチーズ、この機会にぜひお試しあれ!
「さくら」
サイズ:直径/7cm、高さ/3cm、内容量/90g
賞味期限:包装日より15日(お届けより10日程度)
販売期間:1月中旬から5月中旬
単価:¥702(税込み/直売価格)
※詳しくは共働学舎新得農場HPより
※購入はこちら(http://www.kyodogakusha.org/online-shop.html)