金木犀(キンモクセイ)の香りがどこからともなく漂ってくる季節になりました。金木犀の花の寿命は非常に短く、開花してから3日程度すると散り始めてしまいます。
この寿命の短い花と、発酵茶である紅茶を組み合わせて「桂花茶」を作ります。金木犀やジャスミンの花などを使う「花茶」は、花弁の香りを茶葉に吸着させるもので、中国の元の時代から始まっているそうです。不眠、低血圧の改善、健胃に効果があるともいわれる金木犀で「桂花茶」を楽しみませんか。
桂花茶の作り方
今だけ味わえる生花のほかに、散った花を乾燥させても作ることができます。生花の場合は、開ききる前に摘んで、茎の部分は取り除きます。生花は今だけですが、乾燥させれば保存できるので、好きな時にお茶に浮かべて楽しめます。
【材料】
・金木犀の花:適量
・紅茶、ウーロン茶などの発酵茶:適量
※花と茶葉の割合は3:1~2:1ぐらいが良いといわれています。
摘んだ生花
【生花での作り方】
1./花が開ききる前に枝から指でしごくように摘み取る。
2./できれば水洗いしない方が香りは残るが、気になる場合はザルに入れて軽く水を流して洗い、キッチンペーパーで水気を取る。
3./花弁に茎がついていたら手でつまんで取る。ただし付いていてもそれほど影響はない。
茎をつまんで取っておく
4./紅茶やウーロン茶などの茶葉と混ぜ、熱湯を入れて出来上がり。
花と茶葉の割合はお好みで
ほんのりとやさしい香り
【乾燥させる場合】
1./金木犀が散り始めたら、木の下にシートを敷き、落ちてくるものを集める。
2./ゴミなどを取り除き、軽く洗ってから風通しの良い日陰で2~3日干し上げて出来上がり。
※干し上がったら湿気ないように、密封袋などに入れて冷蔵庫で保存し、適量をお茶に入れて楽しんでください。