暑い日の夜、湘南にある居酒屋さんで出された一品。それがミョウガや紫蘇などの夏にふさわしい薬味とかつお節や焼きのりを混ぜ合わせ、さらにピリッとワサビを効かせた逸品。
夏にピッタリの食材をつかった料理の名は「ニシキギ(錦木)」。京都などのお茶屋で、芸者さんが朝食につくるおばんざいだったとか。「ニシキギ」とは、山野などに生え、秋になると真っ赤に紅葉する落葉低木からとった名前とも言われています。
いつの日か、湘南界隈の花街でもニシキギが広まったことから、発祥は湘南だと勘違いしている方もいるかもしれません。たしかに海の香り漂う湘南にもよく似合う一品。前述の食材以外にも、大根おろしやゴマ、梅干しを入れるなど、店ごとに少しずつアレンジが加わっていたりします。じつは、このニシキギは、食通でも知られた、かの魯山人(ろさんじん)も愛した一皿でもあるのです。晩夏の料理の一品に、ぜひ加えて見てはいかがでしょうか。
ニシキギの作り方
【材料】
・ミョウガ:3本
・シソの葉:3~5枚
・かつお節:5g
・焼きのり:1枚
・ワサビ:小さじ1~2ほど(お好みの量で)
・醤油:小さじ1~2
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【作り方】
1./ミョウガ、シソの葉は千切り、焼きのりは手で細かくちぎりる。ワサビは、出来れば新鮮は生ワサビのすりおろしを用意する。
2./全ての材料をボウルに入れ、全体がよく合わさるまで混ぜれば出来上がり。
ちょっぴり醤油も加えて混ぜる
ご飯のお供にも合う!