夕食、おやつ、お弁当の具と、幼児期の食事で大活躍する「松風焼き」をご紹介します。松風焼きとは鶏ひき肉を平らに焼いて、食べやすい大きさに切った、おせち料理によく使われる料理です。今回ご紹介するレシピの味付けは味噌だけですが、材料の鶏肉や玉ねぎ、しいたけ、ごまからも香りや旨味が出るので、大人でも十分美味しくいただけます。
乳幼児期には、食材の味そのものを子どもに伝えたいので、基本的に「だし入りみそ」は使用しません。今回は松風焼き唯一の調味料ということで、熟成された旨味を持つ「料亭の味 無添加有機味噌」を使用しました。
■適齢期:幼児期(1~2歳)
■塩分:0.1g(1個分)
【材料】(2個分)
・鶏ひき肉:60g
・タマネギ:20g
・生しいたけ:10g
・白ごま:0.5g
・ごま油:2g
・パン粉:2g
・植物油:2g
・みそ(料亭の味 無添加有機味噌):4g
※ゴマはアレルギーを引き起こすおそれのある食品です。まずは少量で様子をみて、ゴマアレルギーがないことを確認した上で、食べさせてください。
ひき肉は子供の好感度が高い
【作り方】
(1)タマネギ、生しいたけは粗みじん切りにする。
食感を残すために粗くでOK
(2)ごま油で1をよく炒める。
ごま油の香りがよく合う
(3)2を冷ましたらひき肉、パン粉、みそを加えてよく練る。
火傷注意! しっかり冷ましてから
(4)厚さ5cm程度の四角形に成形し、上から白ごまを散らす。
ごまが香ばしさをプラスします
(5)フライパンに植物油をひいて弱⽕にかけ、蓋をして焼く。⾁汁が透き通れば⽕が通ったサインです。
焦げないように弱火で
(6)食べやすい大きさに切り分けたら完成。
出来上がり(写真は1/4×2個分)
【ワンポイントアドバイス】
■1歳前後になると手づかみが始まりますが、松風焼きなら手でつかんで前歯でかじり取りながら食べられます。
■2歳頃になったら、フォークで刺して自分で食べる練習にピッタリのメニューです。
■焼き過ぎると固くなってしまい、逆に焼きが足りないと肉に火が通らないので、加熱時間に注意しましょう。
レシピ=小野友紀/武蔵野短期大学准教授。管理栄養士。乳幼児期の食をめぐる課題・食事援助のあり方などの研究を進めている。主な著書に『保育園の食事-離乳食から幼児食まで-』(芽ばえ社)など。