裸麦を原料とした焼酎が誕生した。その名も「裸の麦をつかまえて」。愛媛県の「桜うづまき酒造株式会社」会長・篠原成行氏と発酵学者の小泉武夫(当メディア・総合監修)によるコラボレーションだ。
「桜うづまき酒造株式会社」は、明治4年の創業以来、日本酒をはじめ、焼酎、みりん、リキュールの製造を担う老舗酒造。麦・米・芋・黒糖・そば・清酒粕・泡盛と原料が異なる焼酎のなかで、裸麦焼酎の登場は、今、大きな注目を集めている。
「最近は、こっくりと深い味わいの芋焼酎が市場での人気を博していることから、裸麦でも芋のように風味豊かな焼酎をつくれないかと、東京農業大学時代の朋友、小泉武夫先生とともにこれまでにない焼酎を目指して、知恵を絞りました」と篠原氏。
栄養素が豊富な裸麦!
なぜ、裸麦焼酎がこれまであまりつくられてこなかったのか。それは、裸麦がもつクセの強さが、焼酎の製造には不向きだからと考えられてきたからだ。裸麦がもつ特性をもっとうまく引き出す方法はないものかと篠原氏が相談を持ちかけ、醸造学者・小泉武夫のひらめきと専門知識が大きな力となり、本格裸麦焼酎が実現した。
大麦は、皮麦と裸麦に分類され、流通する麦焼酎のほとんどは外国産の皮麦「外麦」が使用されているのが現状だ。一方、裸麦はほとんどが日本産で、生産量も極端に少なく、「幻の麦」と称されるほど。桜うづまき酒造では、日本一の生産量を誇る地元愛媛産の裸麦を100%使用している。
裸麦は白米の10倍とも言われる食物繊維や、カルシウムやミネラル、ビタミンなどの栄養素も豊富に含み、機能性食品としてもすぐれている。
【裸の麦をつかまえて 720ml】
種類:本格焼酎
度数:25°
原料:はだか麦、はだか麦麹
価格:1296円(税込)
メーカー:桜うづまき酒造(株)