夏の間、薬味として大活躍した青紫蘇。秋口の今頃、一斉に実を付けているのをご存知ですか。この実を使って紫蘇の実の佃煮を作ります。佃煮と言っても味付けは薄めにし、さっと煮てさわやかな香りとプツプツの食感を残します。新米の炊きたてご飯にかけたり、納豆や漬物にのせてたっぷりいただきましょう。
紫蘇の実は成熟する間、わずか2~3日で食感がどんどん変わるので、好みの時期に収穫できるかが美味しさのポイントです。
しその実の佃煮の作り方
青紫蘇の実は花が咲いているうちはまだ未熟で、プツプツした食感が出ません。また熟しすぎると外皮が固くなり、繊維が口に残ります。見極めるのは花が終わった時。紫蘇は部分によって実の熟し方が異なるので、花が終わった穂を探して指で実をつまみ、適度な硬さになっているものを選んで穂ごと摘み取ります。
花がついているうちはまだ未熟
成熟した紫蘇の実は粒も大きい
【材料】
・青紫蘇の実:50g
・昆布または鰹出汁:50ml
・醤油:大さじ2
・日本酒:大さじ3
・本味醂:大さじ1
【作り方】
1./青紫蘇の穂を先端から付け根に向かってしごいて、実をはずす。
穂を先端からしごいて実をはずす
2./1の実をザルに入れ、よく洗ったら、たっぷり水の入ったボウルに入れて1日程度アクを抜く。実が茶色く変色しても大丈夫。
たっぷりの水に浸けてアクを抜く
3./アクを抜いた実をザルにあけ、30分程度水を切っておく。
4./鍋に出汁、日本酒、本味醂、醤油を入れて煮立たせ、実を入れて中火で煮る。
5./水気がなくなるまで、時々かき混ぜながら煮上げて出来上がり。
中火で煮始める
水気がなくなれば出来上がり
あっさりした煮上がり
ネバネバとプツプツが美味!
(文責・編集部)