年末年始は何かと忙しい時期、簡単に作れ、作り置きがきく惣菜は重宝するものです。また、ごちそうが続くなかで箸休めが欲しくなるもの。そこで福島の郷土料理、「いか人参」を作ってみました。いかにんじんは、昔から冬の寒い時期の料理で、松前漬けのルーツともいわれています。人参のパリパリ感、するめの出汁がしっかり効いた美味しさが食卓のうれしい一品になります。
「いか人参」の作り方
人参には大きく分けてオレンジ色で太くて短い西洋系と赤い色で細長い東洋系があり、福島では「いか人参」に使う人参は、食感がいい東洋人参系の「長人参」が使われてきました。今回は福島産の長人参を使って本場ものに近いようにしましたが、入手が困難なので一般的な西洋人参でもOKです。
【材料】
・長人参または西洋人参:250g(西洋人参なら中2本ぐらい)
・するめ:中2枚
・醤油:60cc
・日本酒:100cc
・本味醂:80cc
全長60cmある長人参
【作り方】
1./するめは繊維に沿って5cm幅程度に切り、さらに繊維に逆らうようにハサミか包丁で2~3mmの細切りにする。するめが固いようなら、濡れ布巾につつんで30分ぐらい置いておくと柔らかくなる。
2./1を日本酒に30分浸けておく。
3./人参は皮をむき、5cm程度の輪切りにしてから縦に千切りにし、ボウルに入れておく。
いかと人参は同じ長さ、太さに切る
4./2のするめを浸けておいた日本酒と本味醂を鍋に入れて煮立て、アルコールを飛ばす。
5./4に醤油を入れ、ひと煮立ちさせたら熱いうちに3に入れて、人参をしんなりさせるようによく混ぜる。
漬け汁が熱いうちに混ぜる
6./5が冷めたらするめを投入してよく混ぜ、密封容器に入れて冷蔵庫で1日程度漬け込んで出来上がり。冷蔵庫で1週間は保存可能。