材料費ゼロ! 天然のテングサで寒天を作る〈後編〉

カテゴリー:発酵食品全般 投稿日:2017.08.29

 【天然のテングサで寒天を作る】の続編です。きれいに干し上がった白いテングサを使って、いよいよ寒天作りに入ります。作る上で「酢」が重要な役目を果たします。「寒天を作る」は簡単な上、とても美味しいので、クセになりそうです!

 

 テングサ寒天の作り方

〈前編〉でもあったように、テングサは洗って乾燥させておけばいつでも好きな時に寒天にすることができます。ただし、新しい物ほどすぐ煮出せるので、なるべく早めに使うことをお勧めします。酢はテングサから寒天成分を煮出しやすくする効果があります。また煮出した寒天液は冷凍できるので、たくさん作って冷凍して使う時に火にかければ元に戻ります。

 

【材料】

・乾燥テングサ:30g

・水:2リットル

・酢:大さじ2

 

【作り方】

1./テングサをもみ洗いしてザルに上げておく。多少ゴミがあっても後で濾(こ)すので大丈夫。

2./大きめの鍋に水を入れ、沸騰したら1と酢を入れる。

3./中火で30~40分ぐらい煮る。最初はサラサラした湯にだんだんとろみがついてくる。

テングサを煮始める

 

10分経過。まだ液はさらさら

 

25分経過。とろみがついてくる

 

4./テングサがもろもろになってきたら、ボウルの上にザルを置き、さらしや布巾を敷いて3を静かに注いで濾す。

5./さらしや布巾で残ったテングサを包み、へらなどでギュッと押して残った液を絞り出す。

 

濾したところ。まだ液を含む

 

へらでギュッと押して絞る

 

6./ボウルにたまった寒天液を、密閉容器などに入れる。熱がとれたら冷蔵庫に入れて冷やして出来上がり。2リットルの水で大体1リットル弱できる。5はもう一度煮出すことができるので、水500cc程度を沸かして酢大さじ1/2程度を入れ、同様に煮出す。2回目は薄めの寒天液ができるので、最初の寒天液が固いようならこれで薄めて調整する。逆に最初に出来た寒天が薄いようなら、2回目の液と合わせて鍋で少々煮つめる。

プルプル寒天の出来上がり!

 

1cm幅の短冊でもこの通りの弾力

 

出来た寒天は、ところてん突き(100円ショップでも購入可)で突いてところてんにも、またサイコロ状に切ってあんみつやみつまめ、豆かんなどにします。市販の寒天とは違う、濃厚なのにプルプルで舌触りが良く、ほんのり磯の香りのする絶品の寒天が出来上がります。

またこの寒天を古くなった米に加えて炊くと、炊き上がりがツヤツヤで美味しくいただける上に、たっぷり入った食物繊維でダイエットも期待できる、ダブルでうれしい効果があります。

酢醤油でさっぱりのところてん

 

赤エンドウと黒蜜で豆かん

 

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この記事を書いた人

編集部
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