冬は長ネギの甘みが増す美味しい季節です。最近、長ネギには免疫力がアップする新たな健康物質が含まれていることがわかりました。それは長ネギの青い部分にあるぬるぬるした液体“ヌル”。“ヌル”を摂ると、免疫系が活性化し、インフルエンザや風邪予防、またがん予防まで期待できるというのです。そこで、長ネギの青い部分をそっくり使い、さらに麹も入れて発酵させた健康に効く「青ネギ麹」を作ってみました。納豆や焼き鳥、湯豆腐などにのせるととても美味しいので、しっかり摂って免疫力を高めてください。
「青ネギ麹」の作り方
長ネギには上記成分の他にも香り成分“アリシン”が含まれています。“アリシン”には血管拡張・血流アップの効果があり、抵抗力も高めてくれるといわれています。ただし、“アリシン”の効果は長ネギを生で食べることが必要です。また、細かく刻むほど“アリシン”が出ますので、ネギはできるだけ細かく刻みましょう。“ヌル”と“アリシン”、さらには麹の発酵パワーで健康効果抜群の薬味が完成!
今の季節は青い部分が切られていない泥ネギが出回るので、泥ネギを使えば多めに作ることができます。
なお、塩麹に直接みじん切りの青ネギを投入しても同じようにできますが、塩気がきつい場合もあるので、味を見て量を調整してください。
【材料】
・長ネギの青い部分または青ネギ:100g
・米麹:50g
・粗塩:10g
・酒:大さじ1/2
【作り方】
1./ネギを包丁で“ヌル”が出るまで、できるだけ細かくみじん切りにする。
2./ボウルに米麹、塩、酒を入れて混ぜておき(塩麹で作る場合は塩麹に酒を入れて混ぜておく)、1を入れて、麹をネギに揉みこむようによく混ぜる。
3./保存容器に2を入れ、3日ほど冷蔵庫で発酵させて出来上がり。
味を付けずに鶏胸肉を串に刺して焼き、「青ネギ麹」をたっぷりのせれば、一味違ったネギ塩焼き鳥の完成!
(文責・編集部)
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