さる9月24日(土)午後1時から関西大学において、小泉武夫(当メディア総合監修)と人気エッセイスト・阿川佐和子氏による講演会が開催された(場所:千里山キャンパス第2学舎/BIGホール100)。講演会は、関西大学創立130周年記念事業の一環として企画されたもの。テーマは、私たちにとって21世紀の最重要課題の一つといわれている「食と健康」。
関西大学正門
楠見晴重関西大学学長の開会の挨拶に続いて、小泉センセイの「発酵はチカラなり」の講演が始まった。まず、肉眼では見えないミクロのサイズの微生物が果たす役割について触れ、発酵食品の持つ「保存性」「滋養特性」「匂い」「究極の自然食品」という特長について熱く語った。また、大豆をふんだんに使った最強の栄養食である納豆汁(味噌汁に豆腐、ひきわり納豆、刻んだ揚げを入れる)の紹介、味噌とがん、さらに放射能除去の研究成果など発酵が有するマジックのような働きに会場は聞き入った。
会場は大盛況だった
第2部の阿川佐和子さんとの息の合ったトーク(テーマは「和食と洋食」)では、世界一臭いとされる塩漬けニシンの缶詰「シュールストレミング」から、免疫力の8割は腸でつくられ、その目安として健康な便にまつわる話まで、満員の聴衆の笑いが絶えることはなく大いに盛り上がった。
阿川さんと息の合ったトーク
参加者は「小泉先生の講演はとてもわかりやすく面白かった。阿川佐和子さんは、さすがに見事にお話を引き出され、ずっと笑いっぱなしでした。発酵についてもしっかり勉強させていただきました。さっそく味噌汁を毎日食べます!」