ドロドロの血液がサラサラになったとテレビ番組で紹介されてから注目度が上がっているゴールデンベリー(インカベリー)。
今注目のスーパーフード、ゴールデンベリーの正体は昔から日本人に親しみのある夏の風物詩として誰もが知っている植物なのです。
その正体とは……「ほおずき」です。
毎年7月9日、10日に行われる浅草寺のほおずき市に行かれた方も多いのではないでしょうか?
「ほおずき」はもともと、薬草として東京都港区にある愛宕神社の千日参りの縁日で売られていました。
「ほおずき」を煎じて飲むと、子どものかんの虫や女性の癪(しゃく)によく効くと言われており、これを参拝土産に持ち帰るのが通例でした。
またヨーロッパでは古くから栽培され、美容や健康にいいフルーツとして食され、料理の付け合わせやお肉のソースなどにも活用されています。
「ほおずき」には観賞用と食用があり、ほおずき市で売られている赤く綺麗な袋をつけたものは観賞用。
食用の「ほおずき」は、日本ではストロベリートマトという名で種も売られており、袋は熟すと生成り色になり実はイエロートマトのような色になります。
ドライフルーツとして店頭に並ぶものは南米産が多く、ゴールデンベリー、インカベリーという名で販売されており甘酸っぱくツブツブとした食感が特徴です。
ほおずきの天ぷら
【主な栄養素】
・ビタミンA, C, E(若返りビタミンとも呼ばれており、抗酸化作用、皮膚粘膜を健康に保つ、メラニン抑制、コラーゲン合成、抗ストレス、血行促進など)
・イノシトール(コレステロール値を下げ脂肪の貯蓄を防ぐ、気分を落ち着かせる、細胞の活性化)
・鉄分、食物繊維(レタスの30倍)も豊富
【上手な食べ方】
ビタミンA、Eは脂に溶けやすく、ビタミンCは熱に弱いのでヨーグルトや牛乳に混ぜて食べるのがオススメです。
また、鉄分(植物性の非ヘム鉄)は動物性のヘム鉄や、ビタミンC、クエン酸やリンゴ酸と一緒に摂ると身体への吸収率がアップしますので、ヨーグルトに旬の果物やナッツ類と一緒にゴールデンベリー(インカベリー)を添えると栄養バランスも良くなります。
1日にこのくらい食べたほうがいいという決まりはありませんが、1日にスプーン約1杯〜多くても40粒程が良いでしょう。
※ゴールデンベリー(インカベリー)はナス科植物で微量のアルカロイドがあり、特に酸漿根(根)の部分には子宮の緊縮作用がありますので、妊娠中の女性の食べ過ぎには注意が必要です。