万人が好きなあんパンですが、残念ながら多くが輸入小麦で作られたものです。最近はパンや菓子にも米粉を使ったものが出てきました。しかし、みんなが米粉を使って調理するところまではいっていないのが現状です。
一方、日本には美味しい米がたくさんあります。米は小麦より栄養価が高く、食物繊維や難消化性のタンパク質を含んでいるため腹持ちの良いことが特徴です。世界的に気候が不順で食料調達が厳しくなってきている昨今、もっと米粉を見直しても良いのではないでしょうか。
【材料】
・強力粉:170g
・米粉:30g
・ドライイースト:小さじ1
・砂糖:大さじ1(上白糖でも可)
・塩:小さじ2/3
・無塩バター:10g
有塩バターの時は塩を少し減らす
・水:125ml(40°以下のぬるま湯)
・あんこ:180g
・ケシの実:適量(無くても可)
・卵:適量(ケシの実の接着用)
【作り方】
1./材料をそれぞれ計量する。
2./カップにドライイーストを入れて、分量の水から大さじ2を入れて10~20分放置して酵母をおこす。かき混ぜたりせずにそのままで様子を見て、プクプクしたりフワッとしてきたら使い頃です。
※メーカーによって多少の時間差や見た目の違いがあります。
酵母がいきいき
3./少し大きめのボウルに強力粉・米粉・砂糖・塩を入れて、カードで切り混ぜる。
4./3におこした酵母とぬるま湯を入れボウルの中でひとかたまりになるまで捏(こ)ねる。
5./ボウルから取り出し台の上で伸ばしながら捏ねて、生地がつながってきたらバターを散らし入れて馴染むまで捏ねる。べたつきがなくなったら捏ね上がり。バターを入れることによって生地の乾燥防止になり、生地が伸びやすくなるため、あんこが包み易くなります。
6./捏ね上がった生地を丸めてボウルに戻し、小さいカップにぬるま湯を入れて生地の横に置く。キッチンペーパーかふきんを十分に濡らしてボウルに蓋をして40分1次発酵する(発酵機能があるオーブンでしたら機能をお使いください)
さらにラップをかけてもOK
7./あんこを6等分にして丸めておく。
こしあんでも粒あんでもOK
8./生地が2倍位の大きさに発酵したら、ぬるま湯のカップを取り出す。手をグーにして、生地に3回パンチをして生地のガスを抜く。
9./生地を台に出して6等分にして丸めて、濡らしたキッチンペーパーかふきんをかけて5分おく(ベンチタイム)
10./生地のきれいな方を下にして、優しく直径10cmの円に広げ真ん中にあんこをのせて包みとじ目を下にして天板に置く。優しく全体を少し押しつぶして上面を平らにする。箸に油をつけて真ん中に穴を作る。小さいカップにぬるま湯を入れオーブン皿のあいたところに置いて、全体によく濡らしたキッチンペーパーかふきんをかけて30分2次発酵させる(発酵機能があるオーブンでしたら機能をお使いください)
おへその穴をクリクリ
11./2次発酵が終わったら、生地に卵液を塗りケシの実を散らす。
12./オーブン170°で13分焼成して出来上がり。
焼きたてを召し上がれ
奥田佳子/発酵食品ソムリエNo.110。発酵料理愛好家。医療現場で働くうちに食の大切さに気づき、天然酵母を使い家庭でできる美味しいパンの教室を自宅で開催。
文庫版サイズ(厚さ1.2×横10.5×縦14.8cm)
304頁
定価:本体1,800円+税
発行:株式会社IDP出版
ISBN978-4-905130-43-7
◎入手方法
全国の書店やインターネットサイトなどで販売しています。