タレが決め手のごはんメニューその2は、青魚やヒカリモノと呼ばれる魚の代表的なアジを漬けにしていただくごはんメニューです。
東京の台所・豊洲市場の前身、旧築地市場時代からお世話になっている仲卸さんに「ヒカリモノには黄身醤油」という美味しい法則を教わって以来、ずっと好んで作っているタレをご紹介いたします。
今回は、スーパーの鮮魚やお刺身コーナーなどでもおなじみのマアジを使います。時短ですぐ食べられる漬けごはん、では作り方といきましょう。
アジの黄身醤油漬けごはん
【材料:2人分】
・マアジ:2尾
・黄身:1個分
・醤油:大さじ1
・日本酒:大さじ1
・大葉:4~6枚
・白ごま:適量
・山葵:適量
・ごはん:2杯
【作り方】
1./マアジの切り身を一口大のそぎ切りにする。
※皮や骨が残っている場合は、取り除いてください。
2./鍋に醤油と日本酒を入れ、ひと煮立ちさせて冷ましてから、卵黄を入れ、よく混ぜる。
3./2に1のマアジを漬け、冷蔵庫に入れ、約10~15分置く。
平らなバットなどを使うと漬けやすい
4./大葉を洗い、千切りにする。
5./器にごはんを盛りつけ、白ごまを散らし、3.のマアジをのせ、おろした山葵と4の大葉をそえ、さらに白胡麻を散らしたら出来上がり。
ごはんの表面にもごまの香りをそえる
大葉はたっぷりめがおすすめです
今回はマアジの切り身をそぎ切りするところからご紹介いたしましたが、例えばお刺身セットのマアジを活用いただいてもOKです。マアジが淡く黄身醤油にそまったら出来上がりのサイン。マアジの旨みに、旨み成分のひとつグルタミン酸も含む卵黄を重ね、美味しさ充実のマアジの黄身醤油漬け。薬味は、大葉のほか、青ねぎや刻み海苔も美味しいですね。簡単&美味しいを両立させたごはんメニュー、ぜひお楽しみください。
(文・写真◎奥田ここ)
国内外各地の市場を「師」とあおぎ、様々なスタイルでの和食及びイタリア家庭料理の料理教室を主宰。各種媒体・広告へのレシピ提供や食材産地の取材および食に関する企画・執筆、オーダーメイド仕様の出張料理など、国内外問わず活動中。素材の味を大切にし無駄なく使い切る献立作りを心掛けている。
kokookuda(https://www.instagram.com/kokookuda/)
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