秋から冬にかけて旬のゆり根は、ユリ科の球根。栽培期間は長く、畑に植え付けるまで3年、畑に植え付けてから3年と出荷されるまで6年もかかるようです。長い時間をかけて育ったゆり根は、食物繊維も豊富で栄養価が高く、とても貴重な野菜のひとつですね。
味は優しい甘さで、食感は、火を通す時間でシャキシャキからほくほくになり、最後は柔らかくねっとりとした食感に変わります。
ほくほくとしたゆり根の食感を、酒粕を入れたクリームソースでまとめてアツアツのグラタンにしてみました。寒い日には、ゆり根の甘みが美味しいひとしなです。
【材料】
・ゆり根:大2個
・玉ねぎ:中1個
・長ねぎ:1本
・ホタテ:300g
・生クリーム:200ml
・牛乳:150ml
・酒粕:50g
・ナチュラルチーズ:150g
・米粉:大さじ2
・タイム:少々
・塩:少々
・胡椒:少々
ゆり根が主役!
【作り方】
1./ゆり根は、鱗茎(りんけい)の球根なので外側から一枚ずつていねいにはがす。根がついている部分は、根を切り落としながらはがす。はがした後、水でながしきれいに洗い、変色している部分は、けずり落とす。
白くきれいなゆり根
2./1.ではがしたゆり根を塩少々入れた熱湯で軽く(1~2分ほど)茹でる。ざるにあげて水けをきっておく。玉ねぎはみじん切り、長ネギは5mm幅の小口切り、ホタテは一口大に切り米粉大さじ2を、全体にまぶすようにつけておく。
少し透明感がでるぐらいの茹で方
3./酒粕は、牛乳50mlと混ぜてペースト状にする。酒粕は、常温にしておき、牛乳は、軽くあたためておくと混ぜやすい。
ペースト状になった酒粕
4./フライパンにオリーブオイル(分量外・大さじ2ほど)を入れ、先に玉ねぎを炒め、次に長ネギを追加してさらによく炒める。玉ねぎと長ネギを炒めたらホタテと牛乳100mlを入れ、ふつふつとしてきたら3.でペーストにした酒粕を入れてよく混ぜる。最後に2.で茹でたゆり根を入れ、全体にとろみが出たら生クリームを回し入れ、全体を混ぜる。味をみて、塩と胡椒で整える。
ゆり根は、最後に入れる
5./4.でできたものを、器に移し、上にナチュラルチーズをのせ、タイムを散らす。230℃に予熱したオーブンで焼き目がつくまで焼く。時間は、使用するオーブンによって違いがありますが、10~15分ぐらいが目安です。焼きたてのアツアツの中に、ほくほくのゆり根が美味しいグラタンのできあがり!
アツアツを召し上がれ!
坂本広美/発酵食品ソムリエNo.111。発酵料理愛好家。スクールカウンセラーなど子育て相談も務め、子どもの心とからだの成長発達に大切な「食」を親子で楽しむイベントなどを開催。
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