すんきは、長野県木曽地方の伝統的な無塩の発酵食品。この地方固有種の赤かぶの蕪根を少し付けた葉を湯通しして、密閉容器に前年漬けられたすんきを種として一緒に入れ、一晩保温することで乳酸発酵させる、とても珍しい漬物です。
乳酸発酵したすんきは、植物乳酸菌であるすんき乳酸菌といわれ、コハク酸など旨味成分がたくさん含まれています。漬かっている汁気にも、乳酸菌が多く含まれているので汁ごと味噌汁やそばなどに入れて栄養と旨味をしっかりいただくことができます。また、無塩で食物繊維も豊富な漬物です。
今回は、簡単に美味しくすんきが食べられるように、市販のすんきを入手して、乳製品と合わせてシンプルなチーズトーストにしてみました。すんきの美味しい酸味と旨味が味わえるチーズトーストのできあがりです!
【材料】
・食パン:2枚
・すんき:50g
・本枯鰹節:5g
・ピザ用チーズ:80g
・醤油:小さじ1.5
・粒マスタード:少々
すんきとチーズのコラボ!
【作り方】
1./すんきに鰹節をかけて醤油で和える。この状態で食事の時に漬物としていただくのも、もちろん、美味しい!
食卓にもどうぞ!
2./食パンを半分にカットして粒マスタードをぬり、1で和えたすんきを全体にのせる。
食パン全体にのるように
3./すんきを覆うようにチーズをのせる。
チーズもたっぷり
4,/オーブントースターで6~7分焼き、チーズが溶けて、すこし香ばしい焼き色がつけば、できあがり!
できあがり
坂本広美/発酵食品ソムリエNo.111。発酵料理愛好家。スクールカウンセラーなど子育て相談も務め、子どもの心とからだの成長発達に大切な「食」を親子で楽しむイベントなどを開催。
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