大根はじっくり煮込むと歯茎でもつぶせる程度に柔らかくなり、味も淡泊なので、赤ちゃんが比較的食べやすい野菜です。そのうえビタミンやカリウム、食物繊維が豊富で、発酵食品のみそと合わせると整腸作用による免疫力アップが期待できます。感染症が収まらないこの時期に、ぜひ赤ちゃんに食べさせたいレシピです。
離乳食なので薄味ですが、ゆずの皮を添えることで香り豊かに美味しくいただけます。白みそを使うことで淡い色のみそだれに仕上げ、白みそ特有のまろやかな旨味が大根の甘みを引き立たせます。
■適齢期:離乳後期(10〜11ヵ月)
■塩分:0.1g(1食分)
【材料】(子ども2食分)
・大根:60g
・ゆずの皮:0.6g
<タレ>
・水:40cc
・三温糖:3g
・片栗粉:2g(水小さじ1と1/2で溶いておく)
・みそ(料亭の味 白みそ):4g
ゆずの皮が味のポイント
【作り方】
(1)大根を厚め(1cmくらい)のいちょう切りにする。
子どもが食べやすい大きさに切る
(2)鍋に水(適量・分量外)を入れ、1を15~20分ほど茹でる。
弱火~中火でじっくり茹でる
(3)三温糖とみそを合わせて、水でのばしたものを火にかける。
タレを作っておく
(4)3が沸騰したら一度火を止めて、水溶き片栗粉を回し入れる。再び弱火〜中火にかけて、とろみがつくまで大きくかきまぜる。
食べやすいようにとろみをつける
(5)4のタレを2の大根にかけ、みじん切りにしたゆずの皮を添えたら出来上がり。
ゆずの黄色がアクセントに
出来上がり
【ワンポイントアドバイス】
■スティック状に切って、手づかみ食べのメニューにしてもいいでしょう
■旨味が薄まらないように、みそだれをかける前に大根の水をよく切っておきましょう
■みそだれに白すりごまを入れても美味しくいただけます
レシピ=小野友紀/大妻女子大学短期大学部家政科食物栄養専攻専任講師。管理栄養士。乳幼児期の食をめぐる課題・食事援助のあり方などの研究を進めている。主な著書に『保育園の食事-離乳食から幼児食まで-』(芽ばえ社)など。