春は寒暖差が激しく、子どもが体調を崩しやすくなります。こんな時期こそ旬の野菜たっぷりの味噌汁で、体の芯から温めてあげたいものです。味噌汁は毎日飲んでほしいですが、毎日では子どもも飽きてしまいます。そんな時は味噌汁を洋風にアレンジすると、気分が変わって食が進むのでオススメです。
■適齢期:幼児期(1〜2歳)
■塩分:0.4g(1食分)
【材料】(子ども2食分)
・新ジャガイモ:20g
・玉ねぎ:20g
・きぬさや:5g
・煮干し:5g
・味噌(料亭の味 無添加):6g
・牛乳:100㏄
・水:120㏄
味噌汁の材料に牛乳を!
【作り方】
(1)だし汁を作るため、鍋に水と煮干しを入れて30分ほどおいておく。
煮干しが水を吸ってぷっくりする
(2)1を中火にかけて、沸騰したら少し弱火にして3分ほど煮る。火を止めてからザルやキッチンペーパーで濾(こ)して、そのまま置いて冷ましておく。
煮干しだしの完成
(3)新ジャガイモは皮をむき、約5mmの厚さのイチョウ切りに。玉ねぎは2mm程の細切りに。きぬさやはすじを取って、斜め切り(3等分)にする。
野菜を切れば下ごしらえ完了です
(4)2で冷ましておいただし汁に、3で切った新じゃがいもと玉ねぎを入れて中火にかける。沸騰したらきぬさやを入れて、ひと煮立ちさせる。
根菜から先に入れましょう
(5)一度火を止めて、味噌を溶き入れる。
煮汁で味噌を溶かして入れます
(6)5に牛乳を入れて弱火で温め、ひと煮立ちしたら出来上がり。
牛乳と味噌は味の相性抜群です
出来上がり
【ワンポイントアドバイス】
■洋風味噌汁の具は、季節の野菜がよく合います(かぼちゃ〈夏〉、サツマイモ・きのこ類〈秋〉、人参・白菜〈冬〉など)。また、野菜だけでなく油揚げや豆腐を入れてもコクが出て美味しいです。
■牛乳にアレルギーがある場合は、豆乳に代えても美味しくいただけます。
■具を煮る際、火が通りにくい根菜は煮汁が冷たいうちから入れます。それ以外の野菜は沸騰してから入れると、程よく火が通ります。
レシピ=小野友紀/武蔵野短期大学准教授。管理栄養士。乳幼児期の食をめぐる課題・食事援助のあり方などの研究を進めている。主な著書に『保育園の食事−離乳食から幼児食まで−』(芽ばえ社)など。