香ばしくて旨みたっぷりの食べるラー油。冷蔵庫に常備している! という人も多いはず。いろいろな料理と相性がよく、ご飯や麺はもちろん、豆腐や和え物、漬け物、炒め物などにも、ひとさじ加えるだけで旨みと風味がグンとアップします。
自家製食べるラー油は、カンタンに作ることができて、しかもおいしい! 麹の力を借りて、さらに旨みを凝縮した「食べラー」のレシピを紹介します。
エビと貝柱の旨味に麹調味料をプラス!
おいしさの決め手は、干しエビと干し貝柱。どちらも中華材料のコーナーで入手できます。よい出汁がでている戻し汁も使って、丸ごとおいしさを味わいましょう。噛むほどに旨みが出て、適度な歯ごたえがあるのもおいしさの秘密です。
砂糖の代わりに使うのは、麹で作った麹甘酒。麹のやさしい甘さが素材の味を引き立てます。さらに、塩の代わりに使うのは、おなじみの塩麹。2種類の麹の調味料を使うことで、奥深い味わいに。甘酒と塩麹は、市販のものを使ってもOKです。
具は好みでいろいろアレンジできます。ここでは、にんにく、しょうが、長ネギを使っていますが、ほかにフライドオニオンやザーサイなどを加えるのもおすすめです。
【材料(150mlビン1本分)】
・白ゴマ油(またはサラダ油):大さじ3
・ゴマ油:大さじ3
・干しエビ:3~4個
・干し貝柱:大1個
・にんにく(みじん切り):小さじ1
・しょうが(みじん切り):小さじ1
・長ねぎ(みじん切り):小さじ2
・白ゴマ:小さじ1/4
・赤唐辛子(生または乾燥):1~2本
・七味唐辛子:小さじ1/2
・麹甘酒:大さじ1(または砂糖小さじ1/4)
・塩麹:大さじ2(または米麹大さじ1/2+塩小さじ1)
・醤油:小さじ1/2
・コチュジャン:小さじ1/4
材料と調味料を準備しておく
【作り方】
1./干しエビと干し貝柱は水(大さじ1)につけて戻し、みじん切りにする。戻し汁はとっておく。にんにく、しょうが、長ネギはみじん切りに。
エビと貝柱は粗くみじん切りに
2./赤唐辛子はヘタとタネを除き、みじん切りに。乾燥の場合はキッチンバサミを使うと刻みやすい。唐辛子をさわるときは、素手で作業せずビニール手袋をすること。
赤唐辛子はヘタをとりみじん切り
3./ゴマは軽く煎り、粗く刻む。
切りゴマにして香りよく
4./鍋に白ゴマ油、1のエビと貝柱、戻し汁、にんにく、しょうが、長ねぎを入れ、中火で炒める。
具をさっと炒める
5./ぐつぐつ煮立ってきたら2の赤唐辛子、七味唐辛子、醤油、コチュジャンを加えて、焦げないように弱火で2~3分炒める。
調味料を加えてさらに炒める
6./うっすら色づいてきたら、仕上げのゴマ油と3の切りゴマを加え、ふつふつしたら火を止める。
ゴマ油は加熱しすぎない
7./粗熱がとれた頃、麹甘酒と塩麹を加える。味をみて、もの足りないときは塩(分量外)で味をととのえる。
最後に麹の調味料を加える
8./できあがり!
保存は冷蔵で約6ヵ月
●豆乳そうめん(食べる発酵ラー油を使ったレシピ)
豆乳とも相性バツグン。仕上げに食べる発酵ラー油をかけることで満足度もアップ!
【材料(2人分)】
そうめん:200g
めんつゆ:適宜
豆乳:適宜
万能ねぎ:2本
カイワレ大根:1/2パック
青じそ:2枚
ミョウガ:1個
白菜キムチ:大さじ2
食べる発酵ラー油:大さじ2
【作り方】
1./万能ねぎは小口切り、カイワレは根をとって2~3分割、青じそは軸をとり千切り、ミョウガは千切りに。
2./めんつゆを規定の比率で豆乳と割り、つゆをつくる。
3./そうめんをゆでて、水で冷やしてザルに上げて水気を切る。
4./器にそうめんとつゆを入れ、1の薬味とキムチを添え、食べる発酵ラー油を回しかける。
※にゅうめんにする場合は、2のつゆを鍋に入れて加熱し、3のゆでたそうめんを入れて温めて器に盛る。
撮影:信長江美
文・レシピ:オザワエイコ
手作り調味料研究家。編集者。自家製調味料の仕込み教室「かもしラボ」主宰。著書に『だからつくる調味料』(ブロンズ新社)がある。