【あんしん・あんぜん食材図鑑】春菊

カテゴリー:食情報
投稿日:2015.12.05

「食べるかぜ薬」の野菜?!

 「食べるかぜ薬」と呼ばれる野菜を知っていますか? 鍋の季節には欠かせない、独特の香りが人気の葉野菜・春菊です。

 春菊は、「無尽草(むじんそう)」という別名があるように、1年中成長し収穫できる野菜です。しかし、冬から早春にかけては、葉がもっとも柔らかくおいしくなる時季。

「春菊は、体内でビタミンAに変わるβカロテンを多く含み、活性酸素の働きを抑制する抗酸化作用も強く、肌の老化防止にも効果があるとされています。ぜひ、毎日の食卓にどうぞ」(JA全農大阪・福山さん)

 βカロテンの含有量は、何と緑黄色野菜の代表ともいえるほうれん草や小松菜以上! βカロテンは体内でビタミンAに変わり、抵抗力をつけて病気の回復に役立ったり、粘膜の働きを良くします。かぜのときに特に多く摂るべきビタミンCも豊富で、かぜによいとされるのもうなずけます。

 ほかにも春菊にはビタミン類やカルシウム、高血圧予防によいとされるカリウムなどが豊富です。また独特の香りのもとであるリモネンという成分は、胃の調子を整えたり、食欲増進、リラックス効果があるとされています。

 

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春菊の栄養成分

 

関東と関西の春菊に違いあり

 春菊は、関西では「菊菜(きくな)」と呼ばれることが多いのですが、実は関東とでは違いがあるって知っていましたか? 

 春菊の生産量全国第1位の千葉で育てられているのは、伸びた茎から枝が張っていく「株立ち中葉種」。香りが高いのが特徴です。

 一方の第2位の大阪で収穫されるのは、茎があまり伸びず根本から枝が横に張る「株張り中葉種」。

「エグみが少ないのが特徴で、新鮮なものはサラダでもおいしいですよ」(JA大阪中央会・池嶋さん)

 

春菊の栄養をムダにしない方法とは

 春菊は鍋以外では食べないという人もいますが、もったいない! お浸しや白和え、ごま和え、天ぷら、みそ汁の具などで、たっぷりおいしくいただきましょう。加熱し過ぎると風味や食感が損なわれてしまうので、さっと火を通す程度にするのが、料理のコツです。

 春菊は傷みやすく、また鮮度が落ちるとエグミが出てきてしまいます。購入するときには、葉にハリがあり緑色がみずみずしい、新鮮なものを選びましょう。家庭ではなるべく早めに食べきり、どうしても余る場合は一度湯がいて水気をしっかりとり、冷凍保存するのがオススメです。

 

 

春菊の栄養タップリレシピ

春菊とねぎの牛肉サラダ

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【材料】

春菊 1把

牛肉(こま) 200g

白ねぎ 10cm位

しょうが(みじん切り) 大さじ2

 

A

白いりごま 大さじ1

しょうゆ 大さじ1

砂糖 大さじ1

酒 大さじ1

 

B

しょうゆ 大さじ2

酢 大さじ1

ごま油 大さじ1

砂糖 大さじ1

 

【作り方】

①ねぎは5cmの長さの白髪ねぎにして水につける。芯はみじん切りにする。しょうがは、みじん切りにする。

②春菊の葉はつみ、冷水につけてパリッとさせる。

③牛肉に(A)とねぎ、しょうがのみじん切りを加えて混ぜる。

④ 分量外のごま油で牛肉を、水分がなくなるまで手早く炒める。

⑤ 野菜の水分をしっかり取り、炒めたお肉と和え、白ごまをふる。

⑥(B)の材料で和える。

 

レシピ:西川節子先生 協力:JA大阪中央会

 

【一口メモ】

 春菊の原産地は、トルコやギリシャなどの地中海沿岸、南ヨーロッパ。日本には中国を経由して室町〜戦国時代に伝来したとされています。春に菊に似た花をつけることから「春菊」と呼ばれるようになりました

 面白いことに、欧米では独特の香りのせいか食用にはならず鑑賞用。食用にするのは日本と中国、東南アジアなどの地域に限られています。

 

 

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この記事を書いた人

編集部
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