昨年発売され好評だった久須美酒造(新潟県長岡市)の夏限定吟醸酒「夢花火・恋花火」が、今年も戻ってくる。
幻の酒米「亀の尾」を使用
久須美酒造は、天保4(1833)年創業の越後の老舗の酒蔵だ。幻の酒米「亀の尾」を復活させ、漫画「夏子の酒」のモチーフとなったことでもよく知られている。
「夢花火・恋花火」は、久須美酒造が「伝統と革新」をテーマに新たに開発した本格吟醸酒だ。麹米に越淡麗、掛米(もろみ造りに使われる米)に亀の尾を使って醸された。ポップであり、かつどこか懐かしさも感じさせるラベルのデザインは、アートディレクター浅葉克己氏が、日本人なら誰もがそれぞれもっている夏の花火の想い出をイメージしたもの。「夏向けに、香りの立ち上がりがよく、口の中でまろやかに味がふくらみ、しかし飲み終えたときにキレがよいのが特徴です。地元産の原料米にこだわって造りました」(久須美酒造の久須美賢和さん)
様々なシーンに合う日本酒
今年3月に行われた新潟県の酒蔵約90社が集結した酒のイベント「新潟酒の陣」でも、「夢花火・恋花火」は評判だったという。
「若い人たちも、まず『デザインがオシャレ』『かっこいい』と手に取ってくださり、飲めば『非常においしい』『いろいろな料理と合わせてみれば、よりお酒の味が引き立ちそう』と言って頂きました」(久須美さん)
冷奴にそうめんと、夏はさっぱりしたものを体が欲しくなる季節。すっきりとした飲み口の冷酒で1日の終わりを締めるのもいいだろう。「夢花火・恋花火」は、常温より少し冷たい12〜13℃がオススメ。冷蔵庫から出して20〜30分、瓶の表面が汗をかいてきたらちょうど飲み頃である。
「うちのお酒は、1日目より2日目、2日目より3日目がおいしくなっていくんです。ぜひ、じっくり味わってみてください」(久須美さん)
発売は6月下旬の予定。夏の愉しみが、また一つ増える。
吟醸酒「夢花火・恋花火」
・原料米:麹米 越淡麗、掛米 亀の尾
・仕込水:新潟県名水指定の自家湧水
・精米歩合:50%
・アルコール度数:15
・1800ml:3,500円(税抜き)、720ml:2,000円(税抜き)
取材協力・写真提供/久須美酒造株式会社(http://www.kamenoo.jp/)