「いぶりがっこ」ならぬ「がっこいぶり」の作り方

カテゴリー:漬物 投稿日:2019.11.11

「いぶりがっこ」は、大根を囲炉裏の上に吊るして燻してから漬け込んだ雪国秋田の伝統的な漬物です。秋田では漬物のことを「がっこ」と呼ぶことからこの名前が付いています。本物の「いぶりがっこ」は大根を楢(なら)や桜の薪(まき)を燃やして4~5日燻製乾燥してから米糠やザラメで漬けますが、今回はすでに漬け込まれた普通のタクワンを燻煙するので、「がっこいぶり」になります。「いぶりがっこ」が食べたくても手に入らない時は、簡単な「がっこいぶり」を作ってみませんか。

 

「がっこいぶり」の作り方
いぶすタクワンは、市販品をさらに1日、追加で干しています。
燻製というと家庭では難しいと思われるかもしれませんが、100円ショップの道具を使えばとても安価で簡単、後始末も楽です。火加減に注意さえすれば、煙もモクモクにはなりません。もちろん、簡単燻煙器は何度でも使えます。同じ方法でゆで卵やチーズを燻煙すると、とても美味しい燻製になります。

 

【材料】
・タクワン:1本
・桜のチップ:10g程度

 

<燻煙器>

・ステンレスのボウル:2個
・餅焼き用の網:1枚

※どちらも100円ショップで購入可
・アルミホイル:10cm角を1枚

・クリップ:2個

燻煙道具はこれだけ

 

【作り方】
1./タクワンを串に刺して1日程度天日干しする。ある程度シワシワになるように干し上げる。

秋の陽にタクワンが映える

 

2./ボウルの底にアルミホイルを敷き、その上に桜のチップをのせる。

ボウルにアルミホイル、チップをのせる

 

3./その上に網を置き、1をのせる。

タクワンをセット

 

4./もう一つのボウルでフタをし、クリップで止めて煙が漏れないようにしてから中火で火にかける。1分程度で煙が少しボウルの隙間から出てくるので、すぐ弱火にして7分いぶす。この間必ず見守ること。また途中でフタを開けてはいけない。

クリップでしっかり止める

5./7分経ったら火を止め、そのまま10分置いたら出来上がり。

※火を止めてすぐフタを開けると煙が部屋に充満してしまうので、必ず10分置いてください。

燻煙されて良い色に

 

スモーキーで美味

 

 

がっこいぶりはクリームチーズととてもよく合います。おつまみに最適!

クリームチーズとの相性は抜群

 

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この記事を書いた人

編集部
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