【小泉武夫】発酵を基盤とした地域活性化の事例紹介3 (沖縄県石垣市・宮城県大崎市)

カテゴリー:食情報
投稿日:2017.08.13

 全国各地で毎年、発酵サミットを開催し、10回目を迎える2017年は、東京で記念大会を行います(10月3日、4日/東京日本橋)。また、4日〜10日は「2017発酵食品フェア in 日本橋髙島屋」(仮称)も開催。これまで「全国発酵食品サミット」には、山梨県、熊本県をはじめ、多くの市町村が参加しています。前回に引き続き、今回は沖縄県石垣市・宮城県大崎市の取組みについて紹介します。

【小泉武夫】発酵を基盤とした地域活性化の事例紹介1(福島県福島市・千葉県香取郡神崎町)

【小泉武夫】発酵を基盤とした地域活性化の事例紹介2 (石川県白山市・長野県木曾町)

「2017全国発酵食品サミット in 日本橋」先行情報公開!!

 

 沖縄県石垣市

 「発酵のまちづくりネットワーク協議会」は研究機関と連携体制をとっています。現在は、鹿児島大学、琉球大学、宮城県立大学と連携しており、研究開発の依頼があれば、これらの大学に研究データを提供してもらっているのです。

 ここで、沖縄県の石垣市が取り組んでいる事例を紹介します。石垣市から発酵文化推進機構に、市の特産品を発酵食品で作ってほしいという依頼がありました。「発酵のまちづくりネットワーク協議会」にも協力してもらい、商品開発を進めました。1つは、おいしい風味でマイルドな唐辛子が特徴の「発酵とうがらし」。辛み成分のカプサイシンを、乳酸菌発酵でできた乳酸がマスキングして、マイルドになるのです。ほかにも、石垣特産の黒糖と黒麹と酢酸菌を使った黒麹の酢や、豚肉で作った醤油も開発しました。トマトの醤油にも取り組もうとしています。石垣市は、こうした取り組みを予算化して、提携する大学に研究費を提供しており、開発する体制が整っています。

 

 宮城県大崎市

 大崎市は、醸造業の数でいえば、市町村の中で一番多いのではないでしょうか。仙台味噌をはじめ有名な造り酒屋もたくさんあります。東日本大震災で、海側が大変な被害を被りました。私たちも「大変なことになった、これは何かお手伝いしたい」と思い立って、2011年秋には、「発酵で復興、発酵で健康」という意味を込め、町の人に発酵食品を食べて頂いて元気になってもらおうというイベントを実施しました。宮城の伝統的な造り酒屋である一ノ蔵の浅見紀夫名誉会長を中心に取り組んでくださり、成功を収めました。

(小泉武夫)

 

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この記事を書いた人

編集部
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