絹のように滑らかな舌触りの「絹ごし豆腐」と、しっかりした触感が特徴の「木綿豆腐」。どちらも高タンパク低脂肪の食材として長く日本人に愛されているが、じつは用途によって食べ分けると、より効率よく豆腐を味わうことができることを知っているだろうか。
2つの豆腐を食べ分けるためのヒントは、それぞれの「作り方」にある。
絹ごし豆腐……豆乳に凝固剤を加え、かためてつくる。
木綿豆腐……豆乳に凝固剤を加え、かためたのち、一度、崩してから圧力をかけて水分を絞って固め直してつくる。
このように、2つの豆腐はつくり方が異なるため、含まれる栄養も変わる。たとえば、絹ごし豆腐は、水溶性のビタミンやカリウムが豊富。木綿豆腐は、水分を絞り出しているため、タンパク質やカルシウムが凝縮されている。カロリーも、木綿豆腐より絹ごし豆腐のほうが低い。
だとすれば、「栄養をしっかりとりたいときは木綿豆腐」「カロリーを気にするときは絹ごし豆腐」というように食べ分けることも可能だろう。
いずれにしても、畑の肉ともいわれる栄養食品の豆腐を上手に食生活に取り入れていくのがおすすめだ。