例年の「栗ご飯」を、今年は「おこわ仕立て」で作ってみませんか。白米ともち米とを半々に使うと、艶が良くなり、冷めてももちもち感が変わりません。ほくほくの栗との相性もバッチリ。
栗は、炊く前にみりんと砂糖で甘味を付けておきます。
ひと手間加えることで絶品の「栗おこわ」になります。
栗おこわの作り方
栗の皮むきは、関連記事を参考にしてください。
白米ともち米とは別々に洗って浸水させます。もち米は白米に比べて砕けやすく、浸水時間も少なくてよいからです。
オマケも作りましょう。煮る工程で砕けた栗と余った調味液とで「栗寒天」を。ツルンとした食感がおいしいデザートです。
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【材料】
・栗(皮むきした正味):250gから300g
・白米:1合
・もち米:1合
・みりん:大さじ1
・砂糖:大さじ2
・水:300ml
・酒:大さじ3
・塩:小さじ1
【作り方】
1./皮むきした栗を水(分量外)に浸けておく。
栗を水に浸ける
2./白米を研ぎ、水(分量外)に浸しておく。
3./1の栗を小鍋に入れ、みりんと砂糖と水で煮る。初めは中火で、沸騰したら弱火にして10分ほどコトコト煮る。
甘く煮あがった栗
4./栗を煮ている間に、もち米を洗って水(分量外)に5分ほど浸す。
5./炊飯器に2の白米と4のもち米を入れ、水の量を「2合」に合わせる。そこから大さじ3の水を捨て、代わりに酒大さじ3と塩小さじ1を入れる。軽く混ぜる。
6./5の上に3の栗を乗せて、炊飯器で炊く。砕けた栗は「栗寒天」用に取り置く。
炊飯器にセットする
7./炊きあがったら、5分ほど蒸らす(炊飯器によっては必要ない)。トッピング用の栗を取り出し、ご飯は切るようにして混ぜる。お茶碗によそい、栗をトッピングする。
食卓に秋を呼ぶ「栗おこわ」
●栗寒天の作り方
1./「栗おこわ」の工程6で余った栗を取り出しておく。
2./残った調味液に水を足して500mlにする。砂糖大さじ1と粉寒天4gを入れて混ぜる。
3./弱火にかけ、かき混ぜながら、2分間沸騰させて砂糖と寒天を煮とかす。
4./火を止め、1で取り置いた栗を入れる。
5./容器に入れ、あら熱がとれたら冷蔵庫で冷やし固める。
残り物でデザートの一品を
福田恭子/発酵食品ソムリエ。薬膳コーディネーター。フリーランス・ライター。京都市生まれ。ドイツ・テュービンゲン大学で学ぶ。文化を専門として茶道家元や京都の老舗料理店の広報誌編集長を務め、国内各地や世界50カ国で取材。