別名「十薬」!「ドクダミ茶とドクダミ入浴剤」

カテゴリー:レシピ 投稿日:2023.06.06

「十薬(じゅうやく)」の別名を持つドクダミ。昔からおばあちゃんの知恵として日本人にはなじみ深いものです。「毒出し」が語源になったといわれる解毒、便秘やむくみの解消、冷え性改善、肌荒れ予防などなど……。
独特の臭いは、干して乾かせば消えてしまいます。干したドクダミを薬草茶として利用しましょう。
以前、息子のアトピーが治った入浴剤としての使い方もご紹介します。
※効果については個人差があります。お茶として飲む場合も入浴剤にする場合も、まずは少量からお試しください。

 

ドクダミ茶の作り方
花はドクダミチンキに、葉や茎は薬草茶に活用しますが、根は切り落としましょう。排気ガスや農薬のかかっていないきれいな場所で採取してください。よく洗ってから干します。
フライパンで乾煎りすると、香ばしさが出て、美味しくなります。お好みでブレンドしてもOK。ほうじ茶、プーアール茶、麦茶などクセ強めのお茶が合うようです。冷たくして飲むのもおすすめです。

【関連記事】
おばあちゃんの知恵!虫刺され・かゆみ止めに「ドクダミチンキ」

 

【材料】
・ドクダミ

 

【作り方】
1./ドクダミは根を切り捨てて、よく洗う。

きれいな場所のドクダミを摘む

 

2./束にして根元を輪ゴムで縛り、洗濯バサミハンガーなどに吊るす。茎が短い場合は、ザルなどに広げて、ポキッと折れるくらいまで干す。

風通しの良い半日陰で干す

 

3./長さ5センチほどに切る。

茎も一緒にバキバキ切る

 

4./フライパンで乾煎りする。茎が茶色くなり、パリパリに乾くまで。粗熱がとれたら乾燥剤を入れた密封容器や保存袋、消毒した瓶などに詰める。1年間保存できる。

乾煎りすると香ばしくなる

 

飲み方は、急須に適量を入れ、熱湯を注いで30秒ほど蒸らす。お茶パックに入れてもよいし、茶こしでこしてもよい。お好みの茶とのブレンドや、冷蔵庫で冷たくするなど、ご自由に。

香ばしい薬草茶

 

ドクダミ入浴剤の作り方
アトピーで肌をかきむしっていた息子が、ドクダミ入浴剤を入れた後には「あ、かゆくない」と。入浴後の保温効果もあるようです。
2つの方法をご紹介します。
※いずれの方法も、最初は少量を手に浸けるなど、試してからご使用ください。

 

①乾燥ドクダミを袋に入れる方法
ドクダミ茶の工程で作った乾燥ドクダミを、さらしなどの袋に入れ、湯舟の中で揉み出す。写真は、電線の入ったストッキングを袋に活用した物。

乾燥ドクダミを袋に入れて

 

②ドクダミ水を使う方法
乾燥ドクダミを、ペットボトルなどの容器に詰め込み、真水を入れる。蓋をして1カ月ほど放置。黄金色のドクダミ水ができる。入浴剤として、湯舟に1~1/2カップを入れる。ドクダミ水は1年ほど保存できる。

黄金色のドクダミ入浴剤

 

福田恭子/発酵食品ソムリエ。フリーランス・ライター。京都市生まれ。ドイツ・テュービンゲン大学で学ぶ。文化を専門として茶道家元や京都の老舗料理店の広報誌編集長を務め、国内各地や世界50カ国で取材。

 

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この記事を書いた人

編集部
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