大豆発酵食品のテンペは、納豆を固めたような形ですが納豆のような癖がなく大豆の旨味が味わえます。そのままサラダなどにトッピングしたり、適当な大きさに切って素揚げにしたり簡単に美味しく食べられますが、今回は、少し手をかけてテンペだんごにしてみました。
テンペは、インドネシアの発酵食品で茹でた大豆にテンペ菌を撒いて発酵させたものです。テンペ菌が生息しているバナナの葉で茹でた大豆を包んで発酵させるとテンペ菌の作用で固まるというのが、伝統的な作り方のようです。今は、その健康効果が注目され日本でもたくさん生産され、スーパーでは納豆売り場の近くなどに並んでいます。
良質のたんぱく質が豊富なスーパーフードのテンペを、お塩と中華風肉団子の2種類でいただきます。
【材料】
▼テンペだんご
・テンペ:300g
・長ネギ:50g
・干し椎茸:2~3枚
・卵:1個
・しょうが汁:小さじ1
・塩:小さじ1
・おからパウダー:30g
・干し椎茸戻し汁:100ml
・片栗粉:適量
・油:適量
▼簡単甘酢
・ポン酢:大さじ3
・みりん:大さじ3
・甜菜糖:小さじ1
・片栗粉:小さじ1/2(小さじ1の水で溶いておく)
テンペが主役!
【作り方】
1./テンペは、ほぐしながらすり鉢やボウルに入れて、すりこ木などで粗めに潰す。
手でほぐしてから潰す
2./長ネギと水で戻した干し椎茸は、それぞれみじん切りにする。生姜は、すりおろしてしょうが汁小さじ1を取っておく。
干し椎茸の旨味をプラス
3./1で潰したテンペに2で準備した長ネギ、干し椎茸、しょうが汁、卵、塩小さじ1を入れてよく混ぜる。
手でよくこねる
4,/おからパウダーに干し椎茸の戻し汁100mlを入れてペースト状にしたものを、3に入れてよく混ぜ合わせる。
戻し汁をすこしずつ入れながら
5./混ぜ合わせたテンペを、直径3cmぐらいのボール状に丸める。この時、空気を中にいれないように硬めに丸める。表面に片栗粉を薄くつけておく。
片栗粉をはたくようにつける
6./丸めたテンペを低温の温度で揚げる。菜箸でコロコロと転がすようにしながら、全体がきつね色になるのを目安に揚げる。
きつね色にからりと!
7./揚げたてに、塩少々(分量外)をふってさっくりといただく。
ほっくりとした大豆の美味しさ!
8./簡単甘酢を作る。ポン酢、みりん、甜菜糖を鍋に入れて軽く煮立て水溶き片栗粉でとろみをつける。揚げただんごを絡めて中華風肉団子のようにいただく。お好みで分量外の長ネギ8cmぐらいを白髪ねぎにして添える。
白髪ねぎを添えて!
坂本広美/発酵食品ソムリエNo.111。発酵料理愛好家。スクールカウンセラーなど子育て相談も務め、子どもの心とからだの成長発達に大切な「食」を親子で楽しむイベントなどを開催。
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