卒業、入学シーズンですね。てらやま農園でも娘たちが卒業、入学と続きます。
てらやま農園のお祝いご飯といえば赤飯です。小豆を使って赤飯を炊くことが増えましたが、てらやま農園の赤飯には「ささげ」を使用します。ささげは、日本では平安時代には栽培されていた記録が残っている赤飯に使われる豆で、語源は「神に捧げるるもの」との説があります。ささげには、ビタミンB1、B2、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛がバランスよく含まれており、今でも神事にはささげを使った赤飯が用いられます。
炊飯器で美味しい赤飯の作り方
ささげを煮ることが難しく感じられる方も多いでしょう。てらやま農園流のささげをふっくらとおいしく煮るコツは、「圧力鍋で煮ること」です。ささげの皮は小豆より硬いので、圧力鍋で煮ることでふっくらと仕上げることができます。
また、「ゆでこぼし」をしないで、最初のゆで汁をとっておくのもポイントです。ゆでこぼしはアクを取ることが目的で行いますが、ささげのゆで汁は捨てたらもったいない!なぜなら、初めに煮たゆで汁でお赤飯を炊くことで、きれいな赤色を出すことができるからです。このゆで汁に栄養がたっぷり出ており、ささげの香りがしてとても美味しく炊きあがりますよ。
【材料】(3合分)
・もち米:2合
・白米:1合
・ささげ:60g
・塩麹:大さじ1
・水(1):600㎖
・水(2):300㎖
【作り方】
1./もち米、白米を洗い、ざるにあけて水を切る。
2./圧力鍋によく洗ったささげ、水(1)を入れ、沸騰するまで強火で煮る。煮立ったら、中火にして15分煮る。この時はまだ圧力をかけない。
まずは普通に15分煮る
3./15分煮たら一度火を止め、ささげとゆで汁をわける。この時のゆで汁がきれいな赤色なので、このゆで汁を炊飯に使う。
この時のささげはまだ固い
4./圧力鍋に3のささげ、水(2)を入れ、中火で加熱して圧力をかける。圧力がかかったら弱火にして15分煮る。
5./圧力が下がったら、ざるでこしてお湯をきる。
この汁は濁っているので使わない
6./1の米と3のゆで汁3合分を炊飯窯に入れ、15分から30分浸水させる。
じっくり浸す
7./浸水が終わったら0.5合分のゆで汁、塩麹、ささげを入れ、炊飯器のおこわモードで炊く。
少しの塩麹で旨味アップ
8./炊きあがったら10分蒸らし、出来上がり。
ささげのゆで汁できれいに色づく